コラム

2026.02.24

セルフチェックインでホテル経営を効率化!導入メリットと失敗しない選び方

セルフチェックインでホテル経営を効率化!導入メリットと失敗しない選び方

人手不足や人件費の高騰、インバウンド対応の必要性など、ホテル経営を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。「業務を効率化したいが、何から手を付けるべきかわからない」「DX化に興味はあるが、本当に効果があるのか不安」そんな悩みを抱える経営者や支配人の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ホテル向けセルフチェックインシステムの種類やメリット・デメリット、失敗しない選び方をわかりやすく解説します。導入後の活用事例やクチコミも紹介し、自社に合ったDXの方向性を見つけるためのヒントをお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

ホテル向けセルフチェックインシステムとは?

セルフチェックインシステムとは、宿泊客が、自分自身でチェックイン手続きを完結できる仕組みのことです。人手不足や業務効率化などの課題を抱えるホテルにとって、有力なDX施策の一つとして注目されています。

ここでは、まず基本的な仕組みと種類を紹介し、それぞれの特徴や活用イメージをわかりやすく解説します。

セルフチェックインシステムの概要

セルフチェックインシステムとは、フロントスタッフを介さずに、宿泊客自身が情報入力・本人確認・支払い・ルームキーの受け取りなどを行える仕組みです。タブレットや専用端末・スマートフォンなどを使い、対面対応を最小限に抑えられる点が特徴です。

チェックイン手続きの自動化により、混雑の緩和や業務負担の軽減につながります。対応範囲は、宿泊者情報の登録・本人確認・決済・領収書発行・ルームキーの発行などが一般的で、PMSと連携することで予約情報の反映や空室管理まで一元化できます。

ホテルのDX化に関する情報は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】ホテルDXとは?導入のメリット・成功事例・注意点を徹底解説

タブレット・スマホ型

タブレット・スマホ型は、iPadなどの端末や宿泊客自身のスマートフォンを使ってチェックインを完結させるタイプです。専用アプリやWeb画面を通じて手続きができるため、設置費用が比較的安く、導入のハードルが低い点がメリットです。

フロントに簡易的な端末を置くだけで運用できるため、小規模ホテルや省スペースの施設にも向いています。また、画面表示を多言語化しやすく、インバウンド対応を強化したい施設にも適しているでしょう。

一方で、操作に不慣れな宿泊客へのフォローには気を配る必要があります。

自動精算機一体型(キオスク型)

自動精算機一体型(キオスク型)は、空港の自動チェックイン機のように、専用端末ですべての手続きを完結させるタイプです。本人確認・支払い・領収書発行・ルームキーの発行までを一台でできる点が特徴です。視覚的にわかりやすいUI(ユーザーインターフェース)が多く、初めての利用者でも操作しやすい設計になっています。

フロント業務の省人化を大きく進められるため、繁忙時間帯の混雑緩和にも効果的です。ただし、初期費用は比較的高く、設置スペースの確保も必要になる点には注意が必要です。

キーボックス・スマートロック連携型

キーボックス・スマートロック連携型は、カードキーや金属製の鍵の受け渡しやスマートロックの解錠コードを活用して、非対面でチェックインを完結させる仕組みです。無人運営や夜間無人対応を実現しやすく、省人化を最大化できる点が大きな特徴です。

特に小規模施設や簡易宿所、民泊型施設などで多く採用されています。PMSや予約システムと連携することで、チェックイン情報を自動反映できる点もメリットです。

ただし、トラブル時のサポート体制やセキュリティ設計は慎重に検討する必要があります。

ホテルの自動チェックイン機に関する情報は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】ホテル自動チェックイン機で経営改善!選び方や導入メリットを徹底解説

セルフチェックイン導入の5つのメリット

セルフチェックインの導入は、単なる省人化にとどまらず、業務効率の改善や顧客満足度の向上・インバウンド対応の強化など、ホテル経営全体に多くの効果をもたらします。

具体的なメリットは、下記の5点です。

フロント業務の省人化チェックイン待ち時間の短縮インバウンド対応の強化オペレーションミスの防止他システムとの連携によるデータの一元管理

順に解説します。

1. フロント業務の省人化

セルフチェックインを導入することで、フロントスタッフの常駐人数を減らしたり、夜間帯を無人化したりすることが可能になります。人手不足が慢性化しているホテル業界において、採用難の解消や人件費などの固定費の圧縮は、大きな経営メリットです。

さらに、省人化によって生まれた余剰リソースを、接客の質向上や館内の清掃強化・宿泊プランの企画など、より付加価値の高い業務へ振り分けられます。

単なるコスト削減に終わらせず、「人がやるべき仕事」に集中できる点が重要です。

2. チェックイン待ち時間の短縮

セルフチェックインでは、宿泊客に到着前から必要情報を入力してもらうことで、当日の手続きを大幅に簡略化できます。これにより、繁忙期やチェックインが集中する時間帯に発生しがちなフロントの行列の解消が可能です。

「待たされない」という体験は、宿泊客のストレスを減らし、顧客満足度(CS)の向上につながるでしょう。また、混雑によるクレームやスタッフの対応負荷も軽減され、現場のオペレーションも安定しやすくなります。

スムーズな導線設計は、施設全体の印象を左右する重要な要素です。

3. インバウンド対応の強化

多くのセルフチェックインシステムは、英語・中国語・韓国語など複数言語に対応しており、外国語対応が可能なスタッフを常時確保しなくても、一定水準の案内が可能です。そのため、インバウンド需要への対応力が高まり、スタッフの心理的負担も軽減されます。

また、旅館業法で義務付けられているパスポート情報の取得や本人確認も、システム上で正確かつ自動的に処理できる点が特徴です。

言語の壁や確認ミスによるトラブルを防ぎ、安心・安全な運営体制を構築できるでしょう。

4. オペレーションミスの防止

フロント業務では、手書き台帳の転記ミスや鍵の渡し間違い、料金計算の誤りなど、ヒューマンエラーが発生しやすい場面が少なくありません。セルフチェックインを導入することで、これらの工程をシステム化でき、入力ミスや確認漏れを防ぎやすくなります。

結果として、トラブルやクレームの発生リスクを低減でき、スタッフと宿泊客の双方に安心感を提供できます。

業務の属人化を防ぎ、誰が対応しても一定品質を保てる点も、安定運営につながる重要なポイントです。

5. 他システムとの連携によるデータの一元管理

セルフチェックインシステムは、PMSやサイトコントローラーなどの基幹システムと連携させることで真価を発揮します。予約情報の自動取り込み・部屋割りの反映・清掃状況のリアルタイム更新など、バックヤード業務まで含めた自動化が可能です。

これにより、二重入力や確認作業が減り、業務全体の生産性が向上します。

さらに、データが一元管理されることで、稼働率や宿泊傾向の分析にも活用でき、経営判断の精度向上にもつながるでしょう。

PMSやサイトコントローラーなどの基幹システムに関する情報は、下記記事をご覧ください。

【関連記事】・【初心者向け】ホテルのPMSとは?役割と導入メリット、選び方について解説

      ・ホテル予約管理の救世主?サイトコントローラーとは?主な機能や選び方を解説!

導入前に知っておくべきデメリットと注意点

セルフチェックインは、多くのメリットがある一方で、導入前に理解しておくべきデメリットや注意点も存在します。費用面や運用体制、現場への影響などを把握せずに進めると、かえって負担が増える可能性もあります。

失敗を防ぐために押さえておきたいポイントは、主に下記の3点です。

初期費用とランニングコスト宿泊客へのサポートスタッフ教育

順に解説します。

初期費用とランニングコスト

セルフチェックインシステムの導入には、機器の購入費や設置費といった初期費用に加え、月額のシステム利用料や保守費用などのランニングコストが発生します。費用は、システムのタイプや機能・既存システムとの連携内容によって異なりますが、タブレット型などの簡易タイプは比較的低コストで導入しやすく、精算機能を備えた高機能タイプほど費用は高くなる傾向があります。

システムタイプ初期費用の目安ランニングコストの目安(月額)
タブレット型・スマートロック連携型5〜30万円程度5,000円~1万円程度
自動精算機一体型(キオスク型)200〜500万円程度1〜3万円程度

※費用は機器構成や施設規模により変動します。

重要なのは、これらを単なる出費と捉えるのではなく、削減できる人件費や業務ミス対応の工数と比較し、ROI(投資対効果)の視点で判断することです。

宿泊客へのサポート

セルフチェックインは便利な一方で、すべての宿泊客がスムーズに使いこなせるとは限りません。特に高齢者やデジタル機器が苦手な層にとっては、操作がストレスになる場合もあります。

完全無人化を目指す場合でも、サポート用の電話回線を設ける・わかりやすい操作ガイドを用意する・有人フロントと併用するなどの工夫が必要です。

「便利さ」と「安心感」のバランスをどう取るかが、顧客満足度を左右する重要なポイントになるでしょう。

スタッフ教育

システム導入直後は、スタッフが操作方法を覚えたり、トラブル発生時の対応フローを整えたりと、一定の学習コストが発生します。単なる「研修」ではなく、現場と一緒に運用をつくり上げる「共育」の姿勢が重要です。

また、「機械に仕事を奪われるのでは」という不安や抵抗感を持つスタッフも少なくありません。DXによって何を実現したいのか、どのようにサービスを向上させるのかを社内で共有し、目的意識をそろえることが、定着のカギになります。

セルフチェックインの活用事例とクチコミ紹介

セルフチェックインは、理論上のメリットだけでなく、実際の現場でどのような変化をもたらしているのでしょうか。

ここでは、リロホテルズ&リゾーツでの導入事例をもとに、宿泊客やスタッフのリアルな声を紹介しながら、実際の効果を具体的に見ていきます。

リロホテルズ&リゾーツでの取り組み

「ゆとりろ」「風雅」などのブランドを展開するリロホテルズ&リゾーツでは、現在、全45施設でセルフチェックインシステムを導入しています。導入のきっかけは感染症対策でしたが、現在は単なる非接触対応にとどまらず、顧客の利便性向上と業務効率化を同時に実現する仕組みとして活用されています。

チェックイン業務を効率化することで生まれた時間を、接客や案内、会話といった「人が担うべきおもてなし」に再配分。その結果、省人化とサービス品質の向上を両立させる運営体制へと進化しています。

ホテル利用者の口コミ

実際にホテルを利用したお客様の声を紹介します。

【ゆとりろ那須高原】

◇ 投稿者さん9月23日に宿泊。自宅から下道のみ車で約40分。令和4年に開通したトンネルを初めて走り、久しぶりに塩原温泉に行きましたがトンネルができたおかげで快適で安全に早く到着することができました。チェックインがQRコードで簡単、部屋の鍵を持ち歩く必要がない便利さも良かった。
〜中略〜
レストランのスタッフさん達も外国人の方も含め笑顔で丁寧な対応で快適でした。チェックインするとウェルカムドリンクも夕食もお酒も飲み放題で価格を考えるとコスパは最高だと思います。また伺います。
◇ あゆみんさん夫婦で、チェックイン2時間前に予約させていただきました。すごく丁寧に接客していただきました。スマホでのチェックインは初めてでしたが、わかりやすかったのですぐできました。
〜中略〜
支配人さん、チェックインからチェックアウト送り出しまで、ありがとうございました。素晴らしい接客で、急遽でしたが、那須塩原に泊って良かったな!と思いました。

【熱海風雅】

◇ SHOさん30何年の勤務の卒業記念に思い立ち、仕事も家族もおいて、1人でゆっくりしたくて伺いました。そして、見事にその期待に応えてくださいました!送迎予約、チェックイン、お部屋の入り方、チェックアウトほか、すべてスマホで完了はとても便利でした。ウェルカムサービスのスパークリングワインは、冷たくて、美味しくて、暑い中来てよかったーと嬉しくなってしまいました。
◇ 妙ちゃんさんめっちゃ よかったです。
〜中略〜
お出迎え~チェックイン 案内 ウェルカムドリンク 部屋 温泉 岩盤浴 夕食 朝食 チェックアウト お見送り 迄すべてスムーズに事が運びスマートです。数多い熱海の宿の中で おすすめホテルNo3に選ばれる理由がわかります。

ホテルスタッフの声

現場スタッフからは、「チェックインがセルフ化されたことで、少人数でも対応できるようになった」という声が挙がっています。従来は受付対応や説明に多くの時間を取られていましたが、その負担が軽減されたことで、接客そのものに時間を割けるようになりました。その結果、「お客様から接客についてお褒めの言葉をいただく機会が増えた」という実感も生まれています。

また、普段デジタル端末を使うことが少ない層に対しては補助が必要な場面もありますが、「簡単で使いやすい」と理解してもらえることで、帰る頃にはプラスの印象に変わるケースもあるとのことです。

自社に合うシステムは?失敗しない選び方のポイント

セルフチェックインシステムは種類が多く、機能や価格帯もさまざまです。重要なのは「高機能=正解」ではなく、自社の規模や課題に合っているかどうかです。

ここでは、導入後に後悔しないために、押さえておきたい選定のポイントを解説します。

施設の規模と解決したい課題で選ぶ

セルフチェックインシステムは、施設の規模や運営形態によって最適解が変わります。

たとえば、小規模施設や民泊では、初期費用を抑えられるタブレット型やスマートロック連携型が向いています。一方、中・大規模ホテルでは、処理能力が高く、同時に複数人が操作できる自動精算機一体型や、PMSと強力に連携できるタイプが適しています。

重要なのは、「省人化したい」「待ち時間を減らしたい」「インバウンド対応を強化したい」など、自社が解決したい課題を明確にした上で選ぶことです。

既存システムとの連携可否で選ぶ

セルフチェックインは単体で使うよりも、PMSやサイトコントローラーと連携してこそ真価を発揮します。導入前には、すでに利用しているシステムとAPI連携が可能かを必ず確認しましょう。

連携できない場合、予約情報の転記や部屋割りの手入力が必要になり、かえって業務負担が増えることもあります。結果として「便利にするはずが、手間が増えた」という本末転倒な状況になりかねません。

全体の業務フローを見渡し、どこまで自動化できるかを基準に判断することが重要です。

サポート体制と拡張性

セルフチェックインは、導入して終わりではなく、運用フェーズこそが本番です。そのため、トラブル時の対応体制が重要になります。24時間対応のコールセンターがあるか、現地対応が必要な場合の保守体制はどうなっているかなどを事前に確認しておきましょう。

また、将来的にLINE連携や顧客データを活用したマーケティング機能などを追加できるかなどの「拡張性」も選定のポイントです。

今の課題だけでなく、数年後の運営を見据えた選び方が、長期的な失敗を防ぎます。

セルフチェックイン導入の相談は「リロホテルソリューションズ」へ

セルフチェックインの導入は、単にシステムを選んで設置すれば終わりではありません。施設の規模や課題・既存システムとの連携・運用フローの見直しまで含めた設計が重要です。

リロホテルソリューションズでは、こうした業務全体の流れを踏まえたうえで、導入支援だけでなく、運用改善やデータ活用の提案までを一貫してサポートしています。

自社だけで判断するのが難しい場合こそ、外部の専門家に相談することで、失敗リスクを抑えながら、より効果的なDXを実現できるでしょう。

まとめ

セルフチェックインは、人手不足対策や業務効率化だけでなく、宿泊客の利便性向上やサービス品質の底上げにもつながる仕組みです。一方で、施設の規模や課題に合わないシステムを選んでしまうと、かえって運営負担が増えるケースもあります。

重要なのは、単なる省人化ではなく、ホテル運営全体を見据えたDXを実現することです。そのためには、外部の専門家の知見を活用するのも有効な選択肢です。
リロホテルソリューションズでは、導入から運用改善までを一貫して支援しています。自社に合ったセルフチェックインの形を検討したい方は、リロホテルソリューションズへ一度ご相談ください。

株式会社リロホテルソリューションズ
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【監修者情報】
株式会社リロホテルソリューションズ
「90日で黒字化」を目標に、全国リゾート地・過疎地の宿泊施設を運営してきたプロ集団です。
あらゆる課題を抱える宿泊施設様のご支援を行い、売上の確保だけでなく、収益確保や運営効率まで一貫したご支援を行います。

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