ホテルがSNSを活用すべき理由とは?運用のポイントとマーケティングのアイデア
集客方法の1つとして、SNS運用を検討しているホテル経営者や支配人の方もいるでしょう。本記事ではホテルのSNS運用について、以下の要素を詳しく解説します。
| ・ホテル業界でSNS運用を行うメリットは?・主なSNSの種類と特徴・SNS活用を成功させるためのポイント・SNSを使った集客アイデアの例 |
SNSを効果的に運用したいホテル関係者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ホテルがSNSマーケティングに取り組むべき3つの理由
ホテルがSNS運用マーケティングに取り組むべき理由は、おもに以下の3つです。
- OTA依存からの脱却と利益率の向上
- 旅行者の「検索行動」の変化に対応
- 視覚情報による「体験価値」の訴求
1つずつ詳しく解説します。
OTA依存からの脱却と利益率の向上
SNS運用はOTA依存から脱却し、利益率の向上に効果的な施策です。。
SNS運用を効果的に活用できれば、ユーザーに向けてホテルの魅力をダイレクトに発信できるため、OTAを介さず自社公式サイトへの流入を促進できるでしょう。
またSNS経由のユーザーはファン化しやすく、結果として直接予約につながりやすいのが特徴です。OTA経由による中間マージンをカットし利益改善を図れます。SNSで自社予約のメリットを紹介するなど、直販率を上げる対策を講じることが重要です。
>>関連記事:OTAとは?ホテル経営者が知るべき旅行代理店との違いと集客最大化のポイント
旅行者の「検索行動」の変化に対応
ホテルがSNSに取り組むべき理由の1つに、旅行者の「検索行動」の変化があります。
なぜなら現在はGoogle等の検索エンジン以上に、SNSで「今」の情報を探すユーザーが急増しているためです。
SNSのハッシュタグ検索や地図検索機能は、施設を知らない層にも視覚的にアプローチできます。またリアルタイムな発信は、ユーザーの最新ニーズにもスピーディーに対応可能です。
いまやSNSは単なる発信ツールではなく、潜在顧客との接点を作る不可欠な検索プラットフォームだと言えるでしょう。
視覚情報による「体験価値」の訴求
視覚情報による「体験価値」の訴求も、ホテルがSNSに取り組むべき理由です。
SNSは写真や動画を通じて客室の微細な雰囲気や、窓からの絶景、料理が仕上がるライブ感などを効果的にアピールできます。
ユーザーが疑似体験として受け取ることで、宿泊への期待感が高まり予約を後押しできるでしょう。
ホテル運営に最適なSNSの種類と使い分けのコツ
ホテル運営に最適なSNSの種類と使い分けのコツを、以下の項目に分けて解説します。
- Instagram|視覚的ブランドイメージの構築
- X(旧Twitter)|拡散性とリアルタイムな信頼構築
- TikTok|Z世代を惹きつける「等身大」の疑似体験
- YouTube|長尺動画で滞在体験を深掘り
- Facebook|インバウンドとシニア層へのアプローチ
- LINE公式アカウント|リピーター育成と直販の強化
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
Instagram|視覚的ブランドイメージの構築
ホテルのブランディングにおいてInstagramは、幅広い層へ「世界観」を直感的に刷り込みます。
Instagramは20〜30代を中心に50代以上にも広く浸透しており、写真やリール動画を通じてホテルの持つ空気感を視覚的に伝えられるのが特徴です。
また位置情報タグで周辺の観光スポットとセットで発信すれば、ユーザーに宿泊後の体験までイメージさせられます。
視覚情報と利便性を兼ね備えたInstagramは、ホテルのブランドイメージ構築に非常に適したプラットフォームです。
参考:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 令和6年6月 総務省
X(旧Twitter)|拡散性とリアルタイムな信頼構築
ホテルの認知拡大と信頼獲得においてXの活用は、「情報の即時性」と「拡散力」に高い効果を発揮します。
Xは「今」を共有する文化が根強く、空室速報や当日限定プランといった即時性の高い情報を発信することで、急な宿泊需要を予約獲得へつなげられます。
また発信者の個性が伝わる「人間味のある発信」も、ユーザーに親近感を与え「応援したくなるファン」の獲得に有効です。
情報のスピード感と情緒的なつながりを両立できるXは、リアルタイムの集客と長期的なファンづくりに効果的です。
ただし、単なる施設情報の羅列などでは「自分には関係ない広告」として流されやすくなります。日常的なタイムラインの中で「自分事」として捉えてもらい、拡散の波に乗せるには高い企画力が求められます。
TikTok|Z世代を惹きつける「等身大」の疑似体験
TikTokはZ世代を中心とする若年層へ「等身大」の滞在イメージをダイレクトに届けられるツールです。
過度に作り込まれた広告写真ではなく、スタッフの個性が伝わる動画や実際の宿泊者目線に近い「編集しすぎないリアルな映像」が、若年層の共感と信頼を生み予約行動を後押しします。
またTikTok特有の強力なレコメンドアルゴリズムにより、フォロワー数に関わらず潜在顧客へ爆発的に情報を拡散できる点も強みです。あらかじめ見たいコンテンツを決めているYouTubeとは違い、偶発的に見て刺さる体験を提供しやすいのも特徴です。
YouTube|長尺動画で滞在体験を深掘り
YouTubeの活用は、ユーザーに「等身大の宿泊体験」を届ける上で効果的です。
長尺動画を活かしたルームツアーやVlog形式の動画は、従来の広告写真では伝わりにくい動線や細かなサービスをリアルに描写し、ユーザーへ安心感と疑似体験を提供します。
さらに視聴履歴に基づいたレコメンド機能や検索機能で、過去の投稿も「ストック型資産」として長期間にわたり新規客の流入を促せるのも特徴です。
なおYouTubeの場合は「箱根の温泉旅館」といった、ユーザーの検討段階で納得するコンテンツを作るのがポイントです。TikTokと同様にどちらも疑似体験を提供できますが、それぞれ深さとタイミングが違う点は留意しておきましょう。
Facebook|インバウンドとシニア層へのアプローチ
ホテルのSNS運用におけるFacebookの活用は、インバウンドとシニア層へのアプローチに効果を発揮します。
世界最大級のユーザー数を誇るFacebookは、海外旅行客への強力な訴求力を持ちインバウンド集客の柱となります。
また実名制という特性上、発信される情報の信頼性が高く可処分所得の高いビジネス層やシニア層との親和性が高いのも魅力です。
LINE公式アカウント|リピーター育成と直販の強化
LINE公式アカウントは、リピーター育成と直販比率の向上に効果的なツールです。
一度宿泊したゲストへクーポンや会員限定プランを直接配信すれば、再訪のきっかけを作れます。またチャットによる問い合わせ対応の効率化や、顧客の属性に合わせたセグメント配信による予約枠の販売も可能です。
既存顧客と密につながるLINEは、LTV(顧客生涯価値)を最大化し安定した直接予約を支える基盤となります。
ホテルのSNS活用を成功に導く5つの運用ポイント
ホテルのSNS活用を成功に導く運用ポイントは、おもに以下の5つです。
- ポイント1:ターゲットセグメント(ペルソナ)の明確化
- ポイント2:高画質なビジュアルと定期的な更新頻度
- ポイント3:双方向のコミュニケーションと顧客対応
- ポイント4:UGC(ユーザー生成コンテンツ)の積極活用
- ポイント5:データ分析に基づいたPDCAサイクルの実行
それぞれ詳しく解説します。
ポイント1:ターゲットセグメント(ペルソナ)の明確化
ホテルのSNS運用を成功させるためには、ターゲットセグメント(ペルソナ)を明確にしましょう。
「誰にでも好かれようとする投稿」では誰の心にも響かず、埋もれてしまいます。ビジネス客やファミリー、カップルなど自社の強みが活きる層を特定し、ターゲットの悩みや理想の滞在に刺さる発信を徹底するのがポイントです。
ターゲットを絞り込むことで、「自分のためのホテルだ」という共感を生み、予約行動へとつなげられます。
ポイント2:高画質なビジュアルと定期的な更新頻度
ホテルのSNS運用で成果を出すには、「高画質なビジュアル」と「定期的な更新」の両立が不可欠です。
SNSはホテルの第一印象を決めるため、暗い写真やピントのズレた画像はブランド価値を下げます。魅力的な写真の加工や動画編集にこだわりつつ、予約投稿機能を活用して更新を習慣化し常にユーザーの目に触れる環境を維持しましょう。
質の高い情報を継続発信することで、ユーザーの期待感を維持し信頼されるブランドイメージを確立できます。
ポイント3:双方向のコミュニケーションと顧客対応
ホテルのSNS運用で重要なのが、「双方向のコミュニケーション」を徹底することです。
一方通行の情報発信ではなく、ユーザーからの「いいね」やコメントに対して丁寧に応答することで、顧客満足度が向上します。自分の声が届く実感はホテルへの信頼感に直結し、単なる宿泊客を「熱狂的なファン」へと進化させるためです。
SNSを予約の窓口としてだけでなく、顧客との関係性を築くための接点としても活用しましょう。
ポイント4:UGC(ユーザー生成コンテンツ)の積極活用
「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」の積極活用で、集客を加速させましょう。
投稿写真のリポストやハッシュタグキャンペーンなどで一般ユーザーの発信を促せば、ホテル側だけでは作れない「リアルな口コミ」が拡散されます。第三者による客観的な感想は、公式情報よりも信頼性が高く予約の後押しになります。
ユーザーを巻き込んだ発信を循環させ、広告費を抑えつつ高い信頼性と集客力を両立させましょう。
ポイント5:データ分析に基づいたPDCAサイクルの実行
SNS運用で成果を出し続けるには、データ分析に基づいたPDCAサイクルの実行が不可欠です。
単にフォロワー数を追うだけでは不十分です。投稿のインプレッションや保存の数、予約サイトへ何件遷移したかといった数値を可視化し、PDCAサイクルを回し続けましょう。
反応が良かった投稿の共通点を分析し、次の発信に活かすことで無駄のない効率的な集客を図れます。
ホテル集客を加速させるSNSマーケティングのアイデア
ホテル集客を加速させるSNSマーケティングのアイデアを、3つ解説します。
- インフルエンサータイアップによる認知拡大
- SNS限定特典を絡めた宿泊キャンペーン
- 改革や改善の裏側を見せるプロセスエコノミー
1つずつ詳しく見ていきましょう。
>>関連記事:ホテルの収益を最大化するマーケティング戦略とは?成功事例と実践のコツを徹底解説
インフルエンサータイアップによる認知拡大
ホテルの認知拡大において、インフルエンサーとのタイアップは短期間で強力な集客効果を生む施策です。
ターゲット層と相性の良いフォロワーを持つインフルエンサーが宿泊体験を発信することで、広告感の薄い「信頼できる口コミ」としてフォロワーに届きます。
フォロワー数の多さだけで依頼するのではなく、過去の投稿内容やファンの層が自社のペルソナと合致しているか見極めるのがポイントです。
SNS限定特典を絡めた宿泊キャンペーン
「SNS限定特典」を絡めたキャンペーンも、予約の決定打となり得る有効なアイデアです。
例えば「フォロー&いいねでワンドリンク無料」や「SNS予約限定のアメニティ」といった特典を提示すれば、ユーザーの背中を後押しし直接予約へと誘導できます。
キャンペーンを通じてフォロワーが増えることで、次回のプロモーションが届きやすくなるという好循環も生まれます。「お得感」をフックに、認知から予約へと転換させましょう。
改革や改善の裏側を見せるプロセスエコノミー
ホテルのSNS活用において、「プロセスエコノミー」の導入は、熱狂的なファンを形成する上で効果的です。
完成形ではなく、あえて赤字からの再建過程や新サービス開発に向けたスタッフの奮闘といった「裏側のプロセス」を発信することで、ユーザーに物語への共感を生みます。
単なる「宿泊客」をホテルの成長を共に喜ぶ「応援者(サポーター)」へと変えることで、長期的なリピートや深い信頼関係が築かれます。
不完全な部分を共有し共に歩む体験を提供することで、競合他社には真似できない強力なブランド力を築きましょう。
SNS運用の課題をプロの力で解決するリロホテルソリューションズ
ホテルのSNS運用で失敗しないためにも、ぜひ専門家のアドバイスも参考にしましょう。
高い更新頻度と常に変化する最新ノウハウが求められるため、現場業務と兼任するスタッフでは成果が出る前に挫折するケースも少なくありません。
専門家による正確なデータ分析があれば、感覚に頼らず「真にターゲットに刺さる訴求」を最短で見極め投資対効果を最大化できます。
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まとめ
ホテルのSNS運用について、SNS運用に取り組むべき理由や各ツールの強みや役割、集客を加速させるためのアイデアなどを解説してきました。
SNS運用は低コストで写真や動画を駆使した視覚的訴求が特徴で、認知拡大や新規顧客の獲得、ファン形成(リピート率向上)に直結します。
Instagramでの「映え」やリール動画、Xの拡散力など、宿泊体験を疑似体験させることで予約率向上や直接予約(自社サイト予約)を増やす効果があります。
とはいえ、高い更新頻度と最新のノウハウが必要なため、通常業務の片手間で運用できるほど簡単ではありません。
SNS運用でお悩みの方は、ぜひリロホテルソリューションズまでお気軽にご相談ください。アカウントの初期設定から効果的な活用方法まで、ホテルの特性に合わせたSNS運用を徹底支援します。
【監修者情報】
株式会社リロホテルソリューションズ
「90日で黒字化」を目標に、全国リゾート地・過疎地の宿泊施設を運営してきたプロ集団です。
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