コラム

2026.05.21

ホテル公式予約・直接予約を増やす方法2026|OTA手数料削減の実践ガイド

ホテル公式予約・直接予約を増やす方法2026|OTA手数料削減の実践ガイド

「直接予約を増やしたい」「公式予約の比率を上げたい」「自社予約だけで売上を安定させたい」——表現は違っても、行き着く課題は同じです。OTA手数料が重く、利益が思うように残らない。 楽天・じゃらん・Booking.comの実質手数料は、ポイント原資やクーポン原資を含めると15〜20%に達します。

年間客室売上1億円・OTA依存率80%の施設なら、毎年1,200〜1,600万円が手数料として流出している計算です。これはスタッフ3〜4人分の人件費に相当します。 直接予約(公式予約・自社予約)を増やすことは、「OTA全廃」ではありません。OTAを新規集客の入口として活用しながら、2回目以降の来訪を自社チャネルに誘導する構造をつくることが本質です。

自社比率を10pt改善するだけで、年間数百万円規模の手数料削減につながります。 この記事では、業態別の自社比率ベンチマーク、直販を増やす5つの実践施策、陥りがちな失敗パターン3例、そして投資対効果の試算方法まで、現場で使える内容を体系的に解説します。


📌 この記事でわかること

主要OTA(楽天・じゃらん・Booking.com)の実質手数料率と直販との利益差
業態別の直販比率ベンチマークと、自施設の現状診断方法
直販を増やす5つの実践施策と、OTA併用の最適バランス
陥りがちな失敗パターン3例と、内製で限界が来たときの対処法
🎯 この記事はこんな方に向けて書いています
OTA手数料の負担が重く、利益体質の改善を目指すホテル・旅館経営者
直販比率の現状を把握し、業界水準と比較したい支配人・運営担当者
公式サイト・予約エンジン・LINE活用を本格化させたい施設担当者
OTAに頼り続けて気付けば手数料が利益を圧迫していると感じている方
ホテル・旅館の直接予約・直販強化で収益改善|リロホテルソリューションズ|3カ月で黒字化するサービスガイド(無料ダウンロード)

直接予約とは?定義と直販の基本概念

この章の結論

直接予約とは、OTAを介さず施設が直接受け付ける予約のこと。手数料が発生しない。
年間売上1億円・OTA比率80%・手数料18%の施設では、年間1,440万円が手数料で流出している。
直販を増やすことで、売上を変えずに利益だけを増やせる最も効果的な施策になる。

直接予約(直販)の定義

直接予約(ちょくせつよやく)とは、宿泊施設が公式サイト・電話・LINE・メール・店頭など、自社が直接管理する予約経路で受け付ける予約のことです。「直販」「自社予約」とも呼ばれ、OTA(オンライン旅行代理店)や旅行会社など第三者を介さずに成立する予約を指します。

OTAとの最大の違いは、手数料が発生せず、宿泊代金がそのまま施設の売上になる点です。さらに、予約者の情報を自社で保有できるため、リピーター化・CRM施策・パーソナライズ提案など、長期的な収益基盤の構築につながります。

この記事が特に刺さる施設
・OTA経由の予約が売上の80%以上を占めている
・手数料を払い続けているのに「公式サイト」がほぼ機能していない
・「直販を増やしたい」と思いながら何年も後回しになっている
——心当たりがある方は、いま直販強化に着手する価値が極めて高いタイミングです。

⚠️ 直販を増やせない施設が抱える「3つの構造的リスク」
利益が手数料で消える:年間1億円の売上のうち1,500〜2,000万円が手数料で流出している施設は珍しくありません。②顧客データが蓄積されない:OTA経由の予約者情報の多くは施設側に渡らず、リピーター化施策が打てません。③価格決定権がOTAに握られる:OTAのセール・キャンペーン参加が常態化し、自社で価格をコントロールできない状態に陥ります。


なぜ今「直接予約」なのか — OTA手数料の構造と限界

この章の結論

主要OTAの実質手数料は基本料金だけでなく、ポイント原資・クーポン・事前決済料が積み重なり15〜25%に達する。
OTA依存は放置すると、露出競争・セール常態化・公式サイト劣化の3つで構造的に増え続ける。

主要OTAの実質手数料率(2026年最新)

OTAの手数料は「基本手数料率だけ」を見ても実態を把握できません。ポイント原資・クーポン原資・販促プログラム・事前決済追加・売上処理料など、見えにくいコストが何層にも重なるためです。主要OTAの実質手数料は以下のとおりです。

OTA 基本手数料 実質手数料(販促込み) 特徴
楽天トラベル 7.0〜8.25% 15〜20% ポイント原資1%+決済2%+セール原資が積み上がる
じゃらんnet 6.0〜8.0% 13〜18% ポイント原資2%+クーポン3%+事前決済2%が加算
Booking.com 12%(一律) 15〜20% プリファード参加で+3〜5%、決済2.3%が加算
Expedia 12〜18% 18〜25% マーチャントモデルでさらに+6%、地域差大
一休.com 7〜10% 10〜15% 高単価層向け、ポイント・タイムセール原資あり

※2026年5月時点の調査に基づく目安。各OTAの規約改定により変動する可能性があります。詳細はOTA手数料を比較|楽天・じゃらんなど主要OTAまとめ【2026年版】をご覧ください。

「実質手数料20%」が経営に与えるインパクト

仮に年間客室売上が1億円、OTA経由比率80%、実質手数料率18%の施設で考えてみます。OTA経由の売上8,000万円に対して、年間1,440万円の手数料が流出している計算になります。これは、月平均で120万円——スタッフ2〜3人分の人件費に匹敵する規模です。

年間OTA手数料 = 年間売上 × OTA比率 × 実質手数料率
例:1億円 × 80% × 18% = 1,440万円

OTA依存が「構造的に増え続ける」3つのメカニズム

多くの施設は、OTA依存を解消したいと思いながら、毎年依存度が上がっています。その背景には3つの構造があります。

📊 OTA依存が増え続ける構造

①露出競争のエスカレーション:上位表示のため販促プログラムへの参加が必須化し、実質手数料が年々上昇
②セール参加の常態化:「他施設が参加しているから自社も」という横並び意識で、実質値下げが固定化
③直販基盤の劣化:公式サイトが放置され、流入があっても予約に転換できない状態が続く

このまま何も手を打たなければ、5年後・10年後にはさらに手数料負担が増えている可能性が高い——これが現実です。観光庁の宿泊旅行統計調査でも、OTA経由比率は年々上昇傾向にあることが示されています。


直販比率の業態別ベンチマーク(現状把握)

この章の結論

業態別の直販比率目安:都市型ビジネスホテル15〜25%、高級旅館30〜50%が参考水準。
高級志向の施設ほど直販比率が高い傾向があり、会員プログラムとリピーター施策が鍵。

業態別の直販比率の目安

「自施設の直販比率は適正か」を判断するには、業態別のベンチマークと比較することが第一歩です。以下は支援現場と各種統計データから導いた、業態別の直販比率の目安です。

業態 直販比率の目安 特徴
都市型ビジネスホテル 15〜25% 法人契約・コーポレート予約で直販基盤を作りやすい
都市型シティホテル 20〜35% ブランド力と公式サイト整備で直販比率が上がる
高級シティホテル 35〜55% 会員プログラム・ロイヤリティ施策で高い直販率を実現
温泉旅館(スタンダード) 15〜30% 電話予約とリピーターが直販の主力
高級旅館(料理重視) 30〜50% リピート率が高く、公式サイト+電話で直販基盤確立
リゾートホテル 20〜35% 繁忙期はOTA依存、閑散期に直販強化の余地大

業態別では、高級志向の施設ほど直販比率が高い傾向が明確にあります。これはブランド力だけでなく、会員プログラム・公式サイト整備・リピーター施策への投資が結果として現れているためです。「規模が小さい」「ブランド力がない」を理由に直販を諦めている施設も多いですが、業態別ベンチマークと比較すると、まだ伸びしろがある施設が大半です。

直販率向上シミュレーター

現状の売上構成と目標直販比率を入力すると、「手数料削減効果」「GOP(粗営業利益)の改善額」「年間インパクト」を自動で試算します。

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年間の手数料削減効果(GOP改善額)
2,700,000 円
月平均:225,000 円の手数料削減効果
📊 詳細分析
業態・売上・手数料率・現状/目標直販比率を入力すると、詳細な分析結果が表示されます。

直販比率を10pt引き上げるだけで、年間売上1億円規模の施設では180万円前後の手数料削減が見込めます。これは「売上は変わらないのに利益だけが増える」最も投資対効果の高い施策のひとつです。


直販を増やす5つの実践施策

施策①:公式サイトの最安値訴求と予約導線の最適化

直販強化の出発点は、「公式サイトが最安値」であることを明確に伝えることです。OTAで見つけた利用者が公式サイトに来訪したとき、価格差や特典差を一目で理解できる設計になっていなければ、再びOTAに戻って予約してしまいます。

✅ 公式サイト最適化の必須要素

トップページに「公式サイトが最安値」のバナー設置
OTAとの「価格差・特典差」を可視化する比較表
スマホファースト設計(予約完了まで3クリック以内)
客室・料理・周辺観光の写真を質・量ともに充実させる
予約完了画面まで離脱要素(外部リンク等)を入れない

施策②:会員プログラム・ロイヤリティ施策の導入

会員限定の特典(早期割引・ウェルカムドリンク・チェックアウト延長など)を設計することで、リピーター化と直販誘導を同時に実現できます。ロイヤリティプログラムを整備すると、初回はOTA経由でも2回目以降は公式サイトに誘導する仕組みが作れます。

「会員特典は値引きだけで十分?」への答え
値引きだけのプログラムは、価格に反応する顧客しか集まらず、長続きしません。「次回も泊まりたい」と思わせる体験価値の上乗せ——客室アップグレード、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、ウェルカムスイーツ——こうした「非金銭的特典」を組み合わせることが、リピーター化の核心です。

施策③:LINE公式アカウント・SNSによるリピーター開拓

OTA経由の予約者には直接アプローチできませんが、チェックイン時にLINE公式アカウントへの登録を促せば、その後は手数料ゼロのチャネルで再来訪を促せます。LINE登録特典として「次回宿泊5%OFF」「ドリンク1杯無料」などを提供すれば、登録率は飛躍的に向上します。

SNS(Instagram・X等)も、写真映えする施設では強力な直販誘導チャネルになります。投稿から公式サイトへの導線を整え、ハッシュタグ戦略を継続することで、OTAを介さない流入経路が育ちます。

施策④:法人契約・コーポレート予約の獲得

都市型ホテルやビジネスホテルでは、近隣企業との法人契約が直販比率を底上げする最強の武器です。出張需要・研修需要・工事関係者の連泊需要——これらは平日稼働を埋め、かつ100%直販の固定収益源になります。

📋 法人契約獲得のステップ

半径5km以内の中堅・中小企業リストを作成
総務・人事部門にDM+電話で法人プラン案内
初回トライアルとして3〜5名分の優待料金を提示
契約後は月次レポートで利用状況・改善点を共有

施策⑤:MEO・リスティング広告による公式サイト流入の拡大

「地名+ホテル」「地名+旅館」で検索したユーザーを公式サイトに誘導するには、Googleビジネスプロフィール(MEO)の整備と、リスティング広告の活用が効果的です。OTA経由の手数料15〜20%と比較すると、リスティング広告のCPA(獲得単価)は売上の5〜10%程度に収まるケースが多く、十分に投資対効果が見合います。公式サイトの表示速度の改善はPageSpeed Insightsで無料チェックできます。

直販強化 投資回収シミュレーター

公式サイト改修などの初期投資と月々のランニングコストを入力すると、手数料削減効果と投資回収期間を自動で試算します。

① 初期投資
デザイン・コーディング・予約導線改修の合計費用
② 月額ランニングコスト(直販強化のために新たに発生するもの)
円/月
円/月
※ すでに使っているツールの費用は含めない
③ 直販比率の現状と目標
%
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例:いま15%なら → まず30%を目指す
📌 OTA実質手数料率は18%で計算(基本手数料+ポイント原資+クーポン原資の合計目安)。楽天・じゃらんは15〜20%、Booking.comは15〜20%が実態です。
3年後の累計収支(初期投資・ランニングコスト差し引き後)
— 円
上記を入力すると試算します
上記を入力すると詳細試算が表示されます。

公式サイト・予約エンジン・LINE活用の実務

予約エンジンの選び方

公式サイトに搭載する予約エンジン(IBE:Internet Booking Engine)は、直販強化の心臓部です。選定時のポイントは以下の4つです。

評価軸 確認すべきポイント
UI/UX スマホでの予約完了率(PMS連携先で計測可能)、3クリック予約への対応
連携性 PMS・サイトコントローラー・CRMとの双方向同期に対応しているか
機能 会員機能・クーポン機能・複数室予約・連泊割引などの標準搭載
コスト 初期費用・月額固定費・成約手数料率(OTA比較で実質コストを試算)

LINE公式アカウントの戦略的活用

LINE公式アカウントは「OTAを介さない再来訪チャネル」として、最強の武器のひとつです。チェックイン時に登録特典付きで案内すれば、登録率は30〜50%に到達するケースもあります。

📱 LINE活用の3つの定石

登録特典の即時提供:チェックイン時に登録すれば次回宿泊5%OFFやドリンク1杯無料を即時付与
セグメント配信:法人客・ファミリー客・カップル客で配信内容を分け、開封率と転換率を最大化
予約導線の組み込み:配信メッセージから1タップで公式サイト予約画面に遷移できる動線設計

公式サイトの「離脱要因」を取り除く

公式サイトに来訪したユーザーが予約せずに離脱する主な原因は、①ページ表示速度の遅さ、②予約フォームの入力項目過多、③スマホでの操作性の悪さ——の3つです。Googleが推奨するPageSpeed Insightsで自社サイトのスコアをチェックし、改善の優先度を可視化することから始めましょう。


OTA併用と直販強化の最適バランス

OTAは「敵」ではなく「集客チャネルのひとつ」

誤解されがちですが、直販強化=OTA脱却ではありません。OTAは依然として国内最大級の集客力を持つチャネルであり、新規顧客との接点として優れた価値があります。重要なのは、「OTA経由で初めて来た顧客を、いかに直販リピーターに転換するか」という発想です。

OTA併用の理想バランスとは?
業態別の直販比率ベンチマーク(前述)を参考に、自施設の業態水準の「上限値」を目標に設定するのが現実的です。例えば都市型シティホテルなら直販35%・OTA65%、高級旅館なら直販50%・OTA50%が一つの目安。「直販100%」を目指す必要はなく、両者のメリットを最大化することが収益最適化の鍵です。

OTAと直販の役割分担

  OTA 直販
役割 新規顧客との出会い・露出拡大 リピーター獲得・利益最大化
強み 圧倒的な集客力・認知度 手数料ゼロ・顧客情報保有
弱み 手数料15〜20%・価格決定権の制約 立ち上げまでに時間と投資が必要
使い分け 閑散期の稼働確保・新規開拓 繁忙期の利益最大化・常連客対応

繁忙期は直販に在庫を厚めに配分し、閑散期はOTAに在庫を寄せる——こうした「需要に応じた在庫配分」が、両者を併用する施設の収益最適化策です。OTAの基本知識と種類、および海外OTA戦略も合わせてご覧ください。


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失敗パターン:直販強化でよくある3つの落とし穴

失敗パターン①:OTA全廃という極端策に走る

❌ よくある誤った判断
「手数料がもったいないからOTAを全部やめる」と決断する施設があります。しかしOTAを全廃した結果、稼働率が一気に20〜30pt下落し、半年も持たずに撤回するケースが頻発しています。OTAが持つ集客力・認知力は短期間で代替できるものではなく、急激な変更は致命的な空室を生みます。

正しいアプローチ:OTA依存度を「段階的に下げる」ことが鉄則です。1年目で5pt、2年目で10ptと、年単位で計画的に直販シフトを進めるのが現実的なロードマップです。

失敗パターン②:公式サイトだけリニューアルして満足する

❌ よくある誤った判断
数百万円かけて公式サイトをリニューアルしたが、直販比率がほとんど変わらない——これも非常に多い失敗パターンです。原因は明確で、「サイトを綺麗にしただけ」では集客にも転換にもつながらないからです。サイトリニューアルは必要条件であって十分条件ではありません

正しいアプローチ:サイト改修と並行して、①集客(MEO・リスティング広告)、②転換(最安値訴求・予約導線最適化)、③リピート(会員プログラム・LINE)の3点をセットで設計する必要があります。

失敗パターン③:値引きで直販誘導しようとする

❌ よくある誤った判断
「公式サイト限定で10%OFF」を謳って直販を増やそうとする施設があります。しかしこれは、OTA手数料を払う代わりに自社で値引き原資を負担しているだけで、利益効果はほとんど出ません。さらに、価格反応型の顧客しか集まらず、リピート率も上がりません。

正しいアプローチ:金銭的特典より「非金銭的特典」を組み込むことが鍵です。アーリーチェックイン・レイトチェックアウト・客室アップグレード・ウェルカムドリンク・限定プラン——こうした体験価値の上乗せが、利益を削らずに直販誘導を実現します。

⚠️ 「値引きで直販誘導」が陥る悪循環

公式サイト10%OFFを始めると、OTAの「ベストレート(最低価格保証)規約」に抵触し、OTAから掲載順位を下げられたり、最悪の場合はアカウント停止のリスクすらあります。さらに、一度値引きを始めた施設は元の価格に戻せず、ADRが恒常的に下がる構造に陥ります。「値引き」ではなく「非金銭的特典」——これが直販強化の鉄則です。


内製の限界とプロのBPO活用

内製対応の3つの限界

直販強化を「全部自前でやろう」とする施設は、ほぼ確実に途中で停滞します。現場の支配人や担当者には日々の運営業務があり、直販強化のような「中長期施策」に継続的な時間を割くのは現実的に不可能だからです。

⚠️ 内製で「直販強化」が止まる3つの理由

専門知識の不足:MEO・リスティング広告・予約エンジン最適化・LINE運用——どれも専門領域であり、片手間で成果を出すのは難しい。②運用継続の難しさ:施策を打っても効果検証・改善サイクルを回す時間が確保できず、PDCAが止まる。③属人化リスク:担当者の異動・退職で全ノウハウが消える。後任が一から立て直しになる。これらが「3年前から直販強化を言い続けているのに進まない」施設の実態です。

プロ(BPO・運営支援)との差

🔍 プロのBPO・運営支援会社が持つ「3つの武器」

蓄積された業界ノウハウ:数百施設での直販強化実績から得た「効く施策」と「効かない施策」の判別力。②専門チームによる継続運用:マーケ・SEO・広告・CRM・予約エンジンの各専門家が分業で並行運用するため、内製では不可能なスピードと深さで施策が回る。③データに基づく意思決定:チャネル別ROI・顧客LTV・キャンペーン効果——これらの数値を常時モニタリングし、毎月の改善判断を行う。内製で同じ体制を組もうとすると、追加人件費だけで年間1,500〜3,000万円規模が必要になります。

BPO活用の費用感と判断基準

運営支援・BPOの費用は、施設規模や支援範囲によって大きく異なりますが、一般的には「年間OTA手数料の20〜40%程度」が目安です。例えば年間OTA手数料が1,500万円の施設なら、年間300〜600万円程度の支援費で、手数料を1,000万円規模で削減できれば投資対効果は十分に成立します。

判断基準としては、「2年以上、直販比率が停滞している」「専任担当者を置く余裕がない」「公式サイトを過去3年以上リニューアルしていない」——これらに当てはまる施設は、BPO活用を真剣に検討するタイミングです。運営コンサルティングでは、現状の直販体制を診断したうえで、自社で進めるべき施策とBPOで任せるべき施策の切り分けまでご提案します。


よくある質問(FAQ)

直接予約に関するよくある疑問

直販比率はどれくらいを目指すべきですか?
A. 業態によって異なります。都市型ビジネスホテルなら15〜25%、都市型シティホテルなら20〜35%、高級シティホテルや高級旅館なら35〜50%が目安です。まずは業態別ベンチマークの「上限値」を中期目標に設定し、段階的に近づけていく形が現実的です。「100%直販」を目指す必要はなく、OTAとの併用バランスが最適解になります。
OTAを全部やめれば手数料がゼロになりますか?
A. 計算上はそうですが、現実には危険です。OTA経由の予約は新規顧客との出会いの場であり、急に全廃すると稼働率が一気に20〜30pt下がります。半年も持たずに再開する施設がほとんどです。OTAは「集客チャネルのひとつ」と位置づけ、依存度を段階的に下げていくアプローチが正解です。
公式サイトを値引きすれば直販が増えませんか?
A. 短期的には増えますが、推奨できません。①OTAのベストレート規約に抵触し、掲載順位が下がるリスク、②値引き原資を自社で負担するため利益効果が小さい、③価格反応型の顧客しか集まらずリピート率が上がらない——という3つの問題があります。値引きではなく「非金銭的特典」(アーリーチェックイン、客室アップグレード、ウェルカムドリンク等)を組み込むことが、利益を削らない直販誘導の鉄則です。
LINE公式アカウントは直販に効きますか?
A. 非常に効きます。「OTAを介さない再来訪チャネル」として、メールマガジンを上回る開封率(一般に50〜80%)が得られます。チェックイン時に登録特典付きで案内すれば登録率は30〜50%に到達するケースもあります。セグメント配信(法人客・ファミリー客・カップル客で配信内容を変える)を組み合わせると、転換率がさらに向上します。
小規模施設でも直販強化は可能ですか?
A. むしろ小規模施設こそ直販強化の効果が大きい傾向があります。客室数が少ないほど、OTA手数料の絶対額は経営インパクトに直結するからです。30室以下の小規模旅館でも、リピーター率の高さを活かしたLINE活用や電話予約の質向上で、直販比率40%以上を実現している施設は多数あります。
直販強化の成果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 施策の組み合わせと初期状態によりますが、目安としては「公式サイト改修+予約エンジン導入」で3〜6ヶ月、「会員プログラム・LINE運用」で6〜12ヶ月、「法人契約獲得」で12〜18ヶ月といったタイムラインです。継続的な運用が必要なため、3年単位での中期計画が望ましいです。短期で結果を求めると失敗パターンに陥りやすいので注意が必要です。

まとめ:直販強化は「OTA脱却」ではなく「利益体質への転換」

OTA手数料が経営を圧迫していると感じながら、直販強化が進まない——その原因のほぼすべては、「全部を一気にやろうとする」または「片手間で済ませようとする」のどちらかにあります。直販強化は、公式サイト改修・予約エンジン導入・会員プログラム・LINE運用・法人契約獲得・MEO/広告——これらを3〜5年単位で段階的に組み立てる中長期施策です。

直販を増やす5つの実践施策(公式サイト最適化/会員プログラム/LINE活用/法人契約/MEO・広告)と、業態別の直販比率ベンチマークを参考に、まず自施設の「現状」と「目標」のギャップを可視化することから始めましょう。本記事の直販率向上シミュレーターと手数料削減ROI計算ツールは、この最初のステップに役立てていただけます。

そして、内製で限界を感じたら——それは恥ずべきことではなく、むしろ自然な判断です。日々の運営業務をこなしながら、専門領域である直販強化を片手間で進めようとするのは無理があります。プロのBPO・運営支援を活用すれば、内製では不可能なスピードと深さで施策が回り、半年〜1年で直販比率が大きく改善するケースが少なくありません。

リロホテルソリューションズの直販強化支援実績

シティホテル(55室) 温泉旅館(30室)
直販比率 18%→34%

・公式サイト全面リニューアル+予約エンジン刷新
・会員プログラム新設、初年度1,200名登録
・年間手数料削減 1,400万円
直販比率 22%→45%

・LINE公式アカウントでリピーター開拓
・電話予約スタッフ研修で転換率向上
・年間手数料削減 980万円

支援施設全体では、12〜18ヶ月で直販比率10〜20pt改善、年間手数料500万〜2,000万円規模の削減が見られます。特に「公式サイトを長年放置していた」「LINE・会員プログラムを活用していなかった」施設ほど改善幅が大きい傾向があります。

株式会社リロホテルソリューションズでは、OTA手数料の削減から公式サイト整備、予約エンジン選定、CRM・会員プログラム設計、運営代行まで——直販強化に必要なすべての領域をワンストップで支援しています。「直販を増やしたいが何から手をつければよいかわからない」「数年前から取り組んでいるが成果が出ない」、そういった方はお気軽にご相談ください。

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【監修者情報】
全国50施設以上のホテル・旅館を運営するグループ企業のノウハウを活かし、宿泊施設の売上向上とGOP最大化を支援するコンサルティング会社。
価格戦略、OTA運用、人件費最適化、業務効率化まで踏み込み、利益の残るホテル経営を実現します。

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