コラム

2026.10.23

ホテルの閑散期とは?時期と利益を守る対策【2026年版】

ホテルの閑散期とは?時期と利益を守る対策【2026年版】

ホテルの閑散期が経営にどのような影響を与えるのか、不安や疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。

本記事では閑散期について、以下のような項目を解説します。

・年単位で見た一般的な閑散期と繁忙期
・閑散期に売上を落とさないための対策
・繁忙期へ向けて準備しておくこと 閑散期はどうしても売上が減少しがちです。

だからこそ、落ち込みを最小限に抑えつつ利益を確保するためにも、ホテル経営に携わる方はぜひ最後までご覧ください。

30秒でわかるホテルの閑散期(利益が残らない理由と、値下げに頼らない対策)

閑散期の赤字は、需要の低下そのものより、固定費が動かないのに売上だけが落ちる構造で生まれます。

売上(稼働率×客室単価) − 動かない固定費 =閑散期の利益
ホテルの閑散期対策の3つの視点
原因を見る→稼働率・単価・直販比率
値下げを抑える→取り戻す稼働の試算
前倒しで仕込む→早割・法人・直販

⚠️ 値下げは稼働率を上げても、利益を増やすとは限りません。自館の損失額は閑散期損益シミュレーターで確認できます。

🎯 この記事はこんな方に向けて書いています
閑散期のたびに稼働率が落ち込み、固定費の重さに悩んでいる支配人・経営者
「とりあえず値下げ」しか手がなく、毎年単価を削っている運営担当者
ビジネスホテル・リゾート・旅館で、閑散期の優先策がどう違うかを知りたい方

ホテルの閑散期とは?時期の目安と施設タイプ別の違い

閑散期は、稼働率が年間平均を下回る時期

ホテルの閑散期は、宿泊需要が落ち込み、稼働率が年間の平均を下回る時期を指します。また、時期は一律ではなく、施設タイプと立地で変わります。まず全体の傾向を押さえ、そのうえで自館の月次データと照らしてください。次の表は、当社の目安として整理した一般的な時期です。

時期一般的な分類主な理由
1月後半〜2月閑散期正月休み明け・気候不安定
3月後半〜4月上旬繁忙期(春休み)卒業旅行・入学前の旅行需要
4月後半〜GW繁忙期大型連休・観光需要のピーク
5月後半〜6月閑散期(梅雨)天候不順・旅行意欲の低下
7月下旬〜8月繁忙期(夏休み)学校休暇・レジャー需要
9月〜10月前半閑散期(お盆明け)夏需要の反動・台風シーズン
12月後半〜1月前半繁忙期(年末年始)帰省・年越し旅行需要

施設タイプ別:閑散期はいつか

施設タイプ閑散期の時期理由・特徴
都市型ビジネスホテル土日祝・GW・お盆・年末年始出張需要が平日に集中
リゾートホテル平日・GW以外の春秋週末・連休に需要が集中
温泉旅館2月・5〜6月・9〜10月季節需要に大きく依存
スキーリゾート春〜秋(4〜11月)冬季以外はほぼ閑散期
ビーチリゾート10〜5月(冬〜春)夏季以外は需要が減る

「なんとなく2月が暇」ではなく、過去12か月の稼働率をグラフにして、自館の閑散期を月次データで決める。つまり、ここが対策の出発点です。

そのため、まずは12か月分の稼働率を、月ごとに並べるところから始めます。たとえば前年と前々年を重ねると、毎年同じ月に落ち込むのか、その年だけの落ち込みなのかが分かります。

閑散期と繁忙期の境目は、年によっても動きます。さらに、訪日外国人旅行者の動向が変わると、従来は閑散期だった月に需要が集まることもあります。なお、最新の動向は日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計で確認できます。また、前年の区分をそのまま翌年に当てはめず、毎年データで引き直してください。

たとえば、業界平均との比較には、観光庁の宿泊旅行統計調査が使えます。さらに、自館の閑散期の稼働率と客室単価が、地域や施設タイプの平均と比べてどの位置にあるかを、無料で確かめられます。

ホテルの閑散期に利益が残らない理由|固定費は動かず売上だけが落ちる

固定費は動かない。売上だけが落ちる

「閑散期は仕方ない」という声をよく聞きます。ただ、閑散期の赤字は、対策の有無で大きく変わります。問題は需要の低下そのものより、需要が落ちたときの価格・集客・コストの設計です。

たとえば、人件費、水道光熱費、リース料、システム利用料などの固定費は、稼働率が50%でも20%でもほぼ変わりません。一方で売上は、稼働率に連動して落ちます。つまり、閑散期は売上に占める固定費の比率が跳ね上がり、利益が一気に消えます。

試算:稼働が落ちると、固定費比率はどこまで上がるか

客室50室、客室単価(ADR)1万円、月間の固定費を仮に600万円として、繁忙期(稼働率85%)と閑散期(稼働率45%)を並べます。月30日で単純に計算しました。表の「差し引き」は、売上から固定費を引いた額で、変動費を引く前の額です。

項目(月間)繁忙期閑散期
稼働率85%45%
月間売上1,275万円675万円
固定費(仮置き)600万円600万円
固定費の比率(売上比)47.1%88.9%
差し引き(売上 − 固定費)675万円75万円

売上は約47%減っただけですが、固定費を引いた後の額は約89%減ります。また、稼働率の落ち込みが利益に与える打撃は、売上の減り方よりずっと大きいのです。ここを数字で見ておくと、対策に使える費用の上限も決めやすくなります。

危険ラインの目安

次のどれかに当てはまると、収益構造が崩れ始めている可能性があります。いずれも、値下げへの依存を示すサインです。なお、数値は当社の目安で、施設の規模や立地によって変わります。

指標危険ライン改善目標確認方法
稼働率(OCC)50%以下の月がある65%以上管理システム・OTA(オンライン旅行会社)の管理画面
客室単価(ADR)前年同月比でマイナス前年比プラス売上レポート
直販比率30%以下40%以上チャネル別の売上集計

なお、稼働率と客室単価を掛け合わせたRevPAR(販売可能な客室1室あたりの売上)の考え方は、RevPARとは?とホテルのADRとは?で整理しています。

ただし、この3つはどれも結果の数字です。さらに、なぜそうなったのかは、価格・チャネル・商品のどこに原因があるかを分けて見ないと分かりません。そこで次の章では、閑散期によくある失敗を取り上げます。

運営現場で毎月見る3つの数字

閑散期の固定費比率:月間の固定費を、その月の売上で割ります。90%に近づく月は、赤字の手前です。
前年同月の稼働率と客室単価:稼働率だけを追うと、値下げで埋めた月が好調に見えます。単価とセットで前年と並べます。
チャネル別の売上と手取り:OTA経由と直販経由で、手数料を引いた後に残る額を分けて記録します。

ホテルの閑散期にやってはいけない3つの失敗と、値下げの許容ライン

失敗①:とにかく値下げして稼働率を埋める

最も多い失敗がこれです。また、稼働率が下がると、反射的に料金を下げたくなります。しかし、安易な値下げには3つのリスクがあります。

✗ 値下げで失うもの
客室単価が恒常的に下がり、RevPARが戻らなくなる
「安い宿」という印象が定着し、価格に敏感な顧客ばかりが来るようになる
競合も追随して値下げし、地域全体が安売り競争に入る

つまり値下げは、需要を買うというより、将来の収益の前借りです。翌年の閑散期には、さらに下げる圧力がかかります。値下げに頼る前に、ほかの手段を必ず検討してください。

試算:値下げで失う分を、稼働でどこまで取り戻す必要があるか

閑散期の稼働率45%、客室単価1万円で、1室ごとの変動費(清掃・水光熱など)が3,000円かかると仮置きします。さらに、値下げすると1室あたりの粗利(客室単価 − 変動費)が減るので、同じ粗利を保つには稼働率を上げなければなりません。

値下げ幅値下げ後の客室単価1室の粗利同じ粗利に必要な稼働率必要な上積み
値下げなし10,000円7,000円45.0%―
−10%9,000円6,000円52.5%+7.5ポイント
−15%8,500円5,500円57.3%+12.3ポイント
−20%8,000円5,000円63.0%+18.0ポイント

たとえば15%の値下げなら、稼働率を12ポイント以上積み上げて、ようやく元の粗利です。では閑散期にそこまで積めるか。そう考えると、値下げの許容範囲の線引きが見えてきます。

状況値下げの許容範囲(当社の目安)判断の根拠
通常の閑散期−10〜15%まで必要な稼働の上積みが現実的な範囲にとどまる
直前の空室(3日前以内)最大−20%空室のまま終わる機会損失と、粗利の減少を天秤にかける
それ以上の値下げ原則見送り稼働が増えても粗利が戻らず、赤字が広がる

値下げではなく、設計で埋める。また、早割・連泊・体験付きなど、付加価値で需要をつくります。法人契約や直販で土台の稼働を確保すれば、価格を保ったまま稼働を上げられます。

失敗②:繁忙期と同じチャネルだけに依存する

✗ OTA依存のまま閑散期を迎えると
競合も在庫を出してくるため、OTA上の価格競争に巻き込まれる
手数料を引いた後の手取りが、さらに薄くなる

閑散期こそ、直販(公式サイト)・法人契約・メルマガなど、OTA以外のチャネルが利益を守ります。たとえば手数料のかからない直販を1件増やすだけで、同じ売上でも手元に残る額が変わります。なお、OTAの位置づけはOTAとは?、直販を伸ばす具体策はホテル直接予約を増やす方法で解説しています。

失敗③:閑散期対策を、繁忙期が終わってから考える

繁忙期が終わってから動いても、閑散期には間に合いません。さらに、早割プランの設計、法人営業、メルマガ配信、OTAの掲載内容の見直しには、いずれも1〜2か月のリードタイムが要ります。そのため、繁忙期の最中から次の閑散期を見据えて準備を始めます。ただし、早割はOTAの登録に時間がかかる場合もあるので、余裕のある日程が欠かせません。

閑散期の開始日を基準に、次の順で進めます。

2か月前:早割プランの設計と、OTAへの登録を終える
1か月前:法人・リピーター向けのメルマガを配信する
開始直後:価格と在庫を見て、週次で調整する
中盤:スタッフ研修と施設のメンテナンスを進める

【ツール】閑散期損益シミュレーター

稼働の落ち込みで、何円を失っているか

繁忙期と閑散期の売上差、閑散期の固定費比率、稼働率を10ポイント戻したときの売上回復額を計算します。客室数、客室単価、繁忙期と閑散期の稼働率、月間の固定費の5項目を入れてください。なお、月30日の単純計算で、変動費は含みません。

📉 閑散期損益シミュレーター
5項目すべてを入力して「計算する」を押してください。繁忙期・閑散期は、同じ月数のデータでそろえます。

ホテルの閑散期の売上を底上げする集客戦略

新しい顧客層に響くプランを打ち出す

閑散期に稼働を上げるには、繁忙期と同じ顧客層に同じプランを出すだけでは足りません。また、閑散期にこそ動ける顧客層を取り込む、プランの設計が要ります。たとえば、次の5つは、方向性として取り組みやすいプランです。

プラン名内容と狙い
ワーケーションプランテレワーク環境(Wi-Fi・デスク)を整えた連泊プラン。平日の閑散期に向く
おひとり様プランソロ旅行の需要に絞った1名利用プラン。1名向けの価格設計とアメニティの工夫が鍵
限定グルメプラン閑散期の旬の食材を生かした食事プラン。旅館・温泉宿で訴求力が出やすい
体験付きプラン地域の伝統工芸や料理教室などの体験と宿泊をセットにして、体験の価値で差をつける
法人長期滞在プラン地元企業・転勤者向けの月契約・週契約。安定した稼働の土台をつくる

価格設定で、宿泊需要をコントロールする

需要に応じて価格を変えるダイナミックプライシングは、閑散期でも収益を守る手段になります。ただし、値下げの道具としてではなく、需要のある日に適正な価格で売る道具として使います。たとえば、閑散期でも地域のイベントや連休の前後には需要が高まります。さらに、そうした日を見逃さず、適正な価格で売れば、閑散期全体のRevPARを押し上げられます。導入には専用のツールが必要になることがあり、設計を誤ると逆効果になる場合もあります。

リピーターと法人で、土台の稼働をつくる

新規のお客様を探す前に、すでに接点のある相手へ動きます。また、この2つは初期コストが低く、閑散期の稼働の土台になります。

リピーター向けの限定特典:管理システムの顧客データから、過去に泊まった方へメルマガを送ります。閑散期だけの特典プランを添えると、反応が取りやすくなります。
法人の長期滞在・研修:1社が決まるだけで、閑散期の稼働を数室から数十室の単位で支えます。地元の企業、研修機関、工事関係者などが営業の対象です。

一方で、新しいプランは作るだけでは売れません。そのため、OTAへの登録、写真、プラン名まで一式で整え、閑散期の2か月前までに公開します。

【施設タイプ別】閑散期の最優先戦略

タイプによって、落ち込む理由が違う

同じホテルの閑散期でも、施設タイプで落ち込む理由が違います。さらに、理由が違えば、最初に打つ手も変わります。そこで、ビジネスホテル、リゾートホテル、地方旅館の3つに分けて整理します。

ビジネスホテル:土日・連休の稼働が、平日に比べて極端に低い

最優先施策:レジャー・観光需要の取り込み

観光・グルメと組んだ週末限定プランを、2本以上設計します。近隣の商業施設や観光地と提携して、割引クーポンを付けます。地元企業や研修機関には、法人向けの週末パッケージを営業します。

やってはいけない施策

単純な週末の値下げです。出張のお客様に「週末は安い」という認識が定着すると、翌月から平日の客室単価が崩れる原因になります。

リゾートホテル:平日の稼働が、週末の半分以下になる

最優先施策:平日に動く顧客層の獲得

高速Wi-Fiと作業環境を整えたワーケーションプランを設計します。平日3連泊以上の法人・研修パッケージを営業します。旅行会社やバスツアーと提携して、シニアの団体を平日に受け入れる体制を強めます。

やってはいけない施策

週末と同じプランを、平日にそのまま安く出す運用です。体験や価値の差別化がないまま安売りすると、リゾートの特別感だけが失われます。

地方旅館:季節・天候・祭事に、売上が連動している

最優先施策:閑散期にしかない価値をつくる

山菜採り・陶芸・地酒の試飲など、閑散期限定の季節体験プランを2本以上開発します。インバウンド向けに、多言語対応のOTAプロフィールを整えます。直前割ではなく「60日前の早割10%オフ」で、予約を前倒しに誘導します。

やってはいけない施策

ほかの旅館と同じ時期に、同じ値下げを打つ運用です。地域で一斉に値下げが始まると、差別化のないまま巻き込まれ、旅館全体の価値が下がります。

ただし、この3つの型はあくまで出発点です。自館の客層や立地によっては、複数の型にまたがる場合もあります。その場合は、損失の大きい曜日や月から先に手を付けます。

RevPARで考える|単価維持か稼働優先か

稼働が上がっても、RevPARが下がる月がある

RevPAR = 客室単価(ADR) × 稼働率(OCC)

RevPAR(販売可能な客室1室あたりの売上)は、稼働と単価の両方で決まります。たとえば、客室単価1万円で稼働率60%なら、RevPARは6,000円。値下げして客室単価を8,000円にし、稼働率が70%に上がっても、RevPARは5,600円で、元より下がります。つまり、稼働率が10ポイント上がったのに、売上の効率は落ちているのです。値下げで稼働を埋めると、こうしたことが起きます。

ホテルの閑散期の状況別:どちらを優先するか

閑散期の状況判断動き方
稼働率40%未満・単価が下落中最も急ぐ稼働の底上げが先。ただし値下げではなく、直販・法人などチャネルの拡大で埋める
稼働率40〜60%・単価は横ばい要改善稼働と単価の両立。早割・連泊プランで予約を前倒しし、単価を保つ
稼働率60%以上・単価を維持単価を上げる閑散期でも需要のある日を見つけ、価格変動の仕組みで単価を上げる
稼働率60%以上・単価が下落中単価の回復稼働は確保できている。値下げ依存を断ち、プランの付加価値で単価を戻す

施設規模別の目安

そこで、規模ごとの閑散期の目安を、当社の運用上の感覚で整理しました。また、繁忙期の客室単価を1万円としたときの、RevPARの例も添えています。

施設規模閑散期の稼働率の目標単価維持率の目標(繁忙期比)RevPARの例
〜30室(小規模)55%以上85%以上4,675円
31〜100室(中規模)60%以上80%以上4,800円
101室〜(大規模)65%以上78%以上5,070円

RevPARの例は、稼働率の目標に、単価維持率の目標を繁忙期の客室単価1万円に掛けた単価を乗せて計算しています。コストまで含めた利益の見方は、GOPとは?で解説しています。

閑散期は運営を見直す好機

閑散期にしかできない見直しがある

繁忙期は対応に追われて、運営を見直す時間が取れません。そのため、ホテルの閑散期は内部の改善に集中できる、ほぼ唯一の時間です。業務フローの整理、OTA掲載情報の見直し、スタッフ研修など、繁忙期には手が回らない仕事をまとめて進められます。次の4項目は、特に優先度が高い見直し点です。

見直し項目確認ポイント
チェックイン・アウト業務手続きの無駄、待ち時間、お客様アンケートの指摘点を洗い出す
客室アメニティ・メニュー現在のお客様のニーズと離れていないか。インバウンド対応(多言語表記など)も確認する
OTAの掲載情報・写真写真の質、施設説明、口コミへの返信を総点検する。掲載の質は稼働率に響く
公式サイト・予約導線スマートフォンでの見え方、予約ボタンの視認性、最安値の表示を確認する

なお、見直した結果は記録に残します。次の閑散期に同じ作業を繰り返さずに済み、改善の差も見えるようになります。

内製の限界とプロに任せる判断基準

内製の限界サイン

⚠️ 内製対応の限界サイン
閑散期の赤字が3年以上続き、同じ対策を繰り返している
RevPAR・GOPPAR(販売可能な客室1室あたりのGOP)・稼働率・客室単価のどれかを、週次・月次で管理できていない
価格変動の仕組みを入れたいが、設計の方法が分からない
複数の課題が絡み合い、何から手を付けるか決められない

自館の状況を6項目で確認する

次の6項目のうち、当てはまる数を数えてください。さらに、4項目以上なら、内製だけで進めるのは難しい可能性があります。なお、数え方は当社の目安です。

閑散期の月間稼働率が40%を下回る月がある
閑散期の対策として、価格を下げる以外の手がほとんどない
OTA経由の予約が売上の60%以上を占めている
リピーター向けのメルマガやCRMの施策を、ほとんど行っていない
閑散期のプランを、繁忙期が終わってから考え始めることが多い
過去12か月のRevPARと稼働率の推移を、月次でグラフにしたことがない

プロが入ると、変わること

専門家が持つ3つの武器

RevPARとGOPPARが低い理由を構造から診断し、優先する課題を特定します。価格変動の仕組みやチャネル設計など、内製では組みにくい施策を、すぐ実行に移します。「忙しいのに利益が残らない」状態を、数字の根拠で経営者に説明します。

プロに任せる最大の利点は、時間です。また、内製で試行錯誤を重ねると、成果が出るまでに長い時間がかかることがあります。専門家が入れば、優先する課題を短い期間で絞り込み、具体的な施策に着手できます。さらに、複数の課題が絡み合う施設ほど、早めの相談が結果として割に合います。

よくある質問(FAQ)

閑散期の見方と対策について

ホテルの閑散期の稼働率は、どれくらい下がるのが普通ですか? ▼
A. 施設タイプと立地で差が大きく、一律の目安はありません。大切なのは、下がり幅そのものより、下がったときに利益が残るかどうかです。閑散期の固定費比率を月次で出し、90%に近づく月があれば、構造から見直してください。
値下げ以外で、閑散期に即効性のある対策は何ですか? ▼
A. まず、リピーター向けの限定特典メルマガです。初期コストが低く、すでに接点のある相手への案内なので、反応が取りやすい傾向があります。次に、法人の長期滞在プランの営業です。1社が決まるだけで、閑散期の稼働を数室から数十室の単位で支えられます。
早割プランは、いつから設定すればよいですか? ▼
A. 閑散期の2か月前には、OTAへの登録まで終えておくのが目安です。たとえば2月の閑散期なら、12月上旬には早割プランが動いている状態が理想です。

価格設計と相談の目安について

ダイナミックプライシングは、小規模な旅館でも使えますか? ▼
A. 使えます。連休や地域のイベントなど、需要の高い日だけ通常より高めに設定する、という使い方なら、客室数が少ない施設でも取り入れられます。値下げの道具ではなく、需要のある日に適正な価格で売る道具として使います。
閑散期の対策は、いつから専門家に相談すべきですか? ▼
A. 同じ対策を3年以上繰り返しても改善しない場合や、複数の課題が絡み合って何から手を付けるか決められない場合は、早めの相談をおすすめします。RevPARや稼働率を月次で管理できていない場合も、相談のタイミングです。

まとめ:ホテルの閑散期を「仕込みの季節」に変える

利益が残らない原因と、先に見る3つの数字

ホテルの閑散期に利益が残らない原因は、需要の低下より、価格・集客・コストの設計が対応していないことにあります。また、固定費が動かない以上、稼働率の落ち込みは、売上の減り方よりずっと大きく利益を削ります。「仕方ない」で済ませてきた閑散期は、順序を踏めば確実に改善できます。

まず確認する数字は3つです。具体的には、稼働率が50%を下回る月の有無、客室単価が前年同月を下回っていないか、直販比率が30%以下になっていないか。小規模な施設でも、この3つを月次で見るだけで、対策の優先順位がはっきりします。そのため、値下げを考えるときは、取り戻すのに必要な稼働率を、試算で先に確かめてください。

次に何をするか

施策は、リピーター向けの施策、法人・直販の強化、プランの多様化、価格変動の仕組みの導入の順に進めると、無理がありません。さらに、自館の損失額は、閑散期損益シミュレーターで数分あれば出せます。3年以上改善が見られない場合は、内製の限界を認めて専門家に相談するのが近道です。また、閑散期は損失の季節ではなく、次の繁忙期を最大にするための仕込みの季節です。

閑散期の対策に取り組みたい方へ

リロホテルソリューションズでは、閑散期の固定費比率の可視化から、チャネル別の手取りの分析、価格と集客の優先順位づけまで、運営支援の専門家が伴走します。「どの施策から手を付ければ、閑散期の利益が最も改善するか」を、現場で実行できるレベルまで一緒に落とし込みます。

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【監修者情報】
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「90日で黒字化」を目標に、全国リゾート地・過疎地の宿泊施設を運営してきたプロ集団です。
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