コラム

2026.06.23

(スタッフブログ)「何から始めればいい?」DX推進担当が正直に思うこと

(スタッフブログ)「何から始めればいい?」DX推進担当が正直に思うこと

こんにちは。DX推進担当のIです。「何かおすすめのシステムはありますか?」

——施設様からこの質問をいただくたびに、まず現場の課題を一緒に整理したいな、と思います。システムは手段であってゴールではないのですが、それが意外と見落とされがちです。現場で感じていることを、今回は少しまとめてみました。

システムを導入すれば解決するわけではない

ここ数年、ホテル・旅館業界でも「DX」という言葉を耳にする機会がかなり増えたように感じます。

実際に施設様との打ち合わせでも、「何かおすすめのシステムはありますか?」「DXを進めたいのですが、何から始めればいいでしょうか?」といったご相談をいただくことが少なくありません。

一方で、お話を伺っていると、DXという言葉だけが先行してしまい、本来解決したい課題が曖昧になっているケースも見受けられます。

私自身、さまざまな施設様と関わらせていただく中で感じるのは、DXの成功・失敗を分けるのはシステムそのものではなく、「何を改善したいのか」が明確になっているかどうかだということです。

フロント業務が忙しい、人手が足りない、OTA管理に時間がかかる、売上分析ができていない——こうした課題を抱えている施設様は少なくありません。そこで新しいシステムを導入しようという話になるのですが、システムはあくまで課題解決のための手段です。導入しただけで業務が劇的に改善するわけではありません。

むしろ現場でよくあるのは、「便利な機能はたくさんあるけれど使いこなせていない」という状態です。実際、PMSやサイトコントローラー、レベニューマネジメントツールなどを導入していても、一部の機能しか使われていないケースは珍しくありません。せっかく投資をしても、現場で活用されなければ効果は限定的になってしまいます。

意外と多い「今のシステムで十分だった」ケース

私たちがご相談を受ける際、新しいシステムの導入を検討されている施設様も多いのですが、お話を詳しく聞いてみると、現在利用しているシステムの設定や運用方法を見直すだけで解決できることもあります。

例えば、レポート機能を使っていなかった、自動配信機能を活用していなかった、集計方法が属人化していた、マニュアルが整備されていなかった——などです。

新しいシステムを導入するよりも、まずは今使っているシステムを見直した方が費用も手間も少なく済む場合があります。もちろん、施設規模や課題によってはシステムの入れ替えが必要なケースもありますが、まず現状を整理することが大切だと感じています。

💡 システム選びの前に現状の課題を整理したい方は、ホテルDX導入の基本と進め方もあわせてご参考ください。

人手不足だからこそDXが求められる

近年はどの施設様も人材確保に苦労されています。採用活動を強化しても応募が少ない、採用できても定着しないという声は非常によく聞きます。だからこそ、限られた人数で運営できる体制づくりが以前にも増して重要になっています。

セルフチェックインの導入、自動精算機の活用、清掃管理システムの導入、社内チャットツールの活用、顧客情報の一元管理——こうした取り組みは現場負担の軽減につながる代表的な例です。

ただし、ここでも大切なのは「導入すること」ではなく、「現場が使いやすいこと」です。現場スタッフの意見を聞かずに進めてしまうと、かえって業務が増えてしまうこともあります。

DXは小さな改善の積み重ね

DXというと大規模な改革をイメージされる方もいますが、実際には小さな改善の積み重ねだと思っています。

紙で管理していた情報をデジタル化する。毎月手作業で作っていた資料を自動化する。部署ごとに管理していた情報を共有できるようにする。こうした取り組みも立派なDXです。一つひとつは小さな変化かもしれませんが、積み重なることで業務効率や生産性に大きな差が生まれます。

成功している施設様ほど「流行っているから導入する」のではなく、「自社の課題を解決するために導入する」という考え方を持たれています。DXという言葉にとらわれる必要はありません。まずは「現場でどんな業務に時間がかかっているのか」「どんな作業が負担になっているのか」を整理することから始めてみてはいかがでしょうか。

システム導入はゴールではなくスタートです。現場に合った仕組みを少しずつ整えていくことが、結果的に働きやすい職場づくりや収益改善につながるのではないかと感じています。

「DX、何から手をつければいい?」という方へ

現状の課題整理から優先順位の設定まで、30分ほどのオンライン相談で一緒に考えます。システム導入の前に、まず現場の状況をお聞かせください。

私たちも自社でホテルや旅館の運営を行っています。
DXの難しさと面白さを、現場の当事者として日々感じているからこそ、ここで書いたことは決して他人事ではありません。

同じ悩みをお持ちの方のヒントになれば幸いです。

DXやシステム導入について、もう少し詳しくお話を聞いてみたい方は、こちらからお気軽にご相談ください。担当者が個別にご対応します。

DX推進担当I
DX推進担当I

旅館やホテルの現場に入り込みながら、DXで「人らしい働き方」をサポート中のIです。
チェックインの短縮から業務改善まで、おもてなしを守る仕組みづくりが得意です。
食べ歩きとお酒が大好きで、出張先の居酒屋巡りが密かな楽しみ。

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