コラム

2026.01.29

ホテル写真の修正方法|OTAで選ばれる画像に改善するコツを解説

ホテル写真の修正方法|OTAで選ばれる画像に改善するコツを解説

OTAで写真を見て宿を選ぶ時代、「いい写真を出せているか」が予約数を直接左右します。
しかし、楽天トラベル・じゃらんnet・一休.com・Booking.comでは推奨サイズも比率も異なるため、
同じ写真を貼り付けるだけでは黒帯や自動トリミングが発生し、せっかくの写真が台無しになります。

この記事では、OTA各社の推奨画像スペックを一覧で整理したうえで、
自分の手持ち画像がどのOTAで使えるかを即判定できる「サイズ判定ツール」、
そして10問で写真改善の優先順位を診断できる「改善優先度診断ツール」を提供します。

写真は設備投資ゼロで予約数を15〜30%引き上げられる、最も投資対効果の高い無形資産です。
まずは自施設の現状を確認するところから始めましょう。

ホテル・旅館の画像戦略|OTA別推奨サイズ・撮影必須カット・写真改善ガイド

📌 この記事でわかること

楽天・じゃらん・一休・Booking等、OTA各社の推奨画像サイズと比率の違い
予約率を引き上げる「必須カット」と、CVRを落とす「失敗写真」5パターン
画像サイズ自動判定ツールで、手持ち写真がOTAごとに使えるかを即チェック
🎯 この記事はこんな方に向けて書いています
OTAの推奨サイズが各社で違って、画像差し替えに苦戦している支配人・運営担当者
プロカメラマンに撮ってもらった写真の効果が薄れてきていると感じているオーナー
写真の質で競合に負けていると感じているが、何から手を付けるべきか分からない方
ホテル・旅館の集客力を高める写真戦略を支援するリロホテルソリューションズ|3カ月で黒字化するサービスガイド(無料ダウンロード)

写真がホテル・旅館の予約率を左右する理由

この章の結論

OTA上で「予約画面まで到達した何割が予約するか」は、メイン写真の引きの強さで決まる。
写真は「立地・グレード・価格」の不利を覆せる、数少ない要素である。
同じ建物・同じ客室でも、写真の差で月間売上が20〜40%変動するケースが珍しくない。

「写真の差」が売上の差として現れる構造

OTAを経由した予約フローを分解すると、検索一覧→詳細ページ→プラン選択→予約確定という4段階を経ます。このうち、検索一覧から詳細ページへ送るのはメイン写真の役割で、詳細ページから予約に踏み込ませるのは客室写真・館内写真・料理写真の総合力です。文章をどれだけ整えても、写真が弱ければCTR(クリック率)もCVR(予約率)も上がりません。

支援現場でしばしば見るのは、立地もグレードも申し分ないのに、写真が10年前のままという施設です。客室は綺麗にリニューアルされているのに、OTAに掲載されているのはリニューアル前の暗い室内写真——これでは予約は他施設に流れます。写真は「立地・グレード・価格」では覆せない不利を、覆せる数少ない武器です。

写真改善で実際に起きる変化

インバウンド需要の本格回復にともない、OTA経由の予約比率は年々高まっています。観光庁が公表している宿泊旅行統計調査でも、宿泊延べ人数は過去最高水準で推移しており、写真品質がCTRに直結する局面が増えています。

支援現場で観測される改善幅
・メイン写真の差し替えだけで、OTA詳細ページCTRが1.3〜1.8倍
・全写真をプロ撮影に切り替えると、OTA予約数が前年同月比+15〜30%
・客室・館内・料理・周辺観光のバランス再構成で、平均宿泊単価(ADR)も+5〜10%引き上げが可能
——いずれも、設備投資ゼロで実現できる改善です。

⚠️ 写真を放置している宿が抱えているリスク
「写真は前にプロに撮ってもらったから当面OK」——この発想が最も危険です。OTAは2〜3年に一度UI(画面構成)を変え、推奨サイズや表示比率も変わります。古いサイズの写真は黒い余白付きで表示されたり、自動トリミングで重要な被写体が切れたりします。気づかないうちに、自施設だけが「やる気のない宿」に見えている可能性があります。


OTA各社の画像サイズ・推奨スペック一覧

この章の結論

OTAごとに推奨サイズ・比率・容量が異なるため、一つの写真で全社最適は実現できない。
原則は「長辺3,500〜4,000px・横長3:2または4:3・容量3〜10MB以内」で撮影し、各社に合わせて書き出す。
仕様は変動するため、自社写真がどのOTAで「黒帯」や「自動トリミング」になっていないかを定期確認する。

主要OTAの推奨画像スペック早見表(2026年時点・参考値)

各OTAが公開している管理画面ヘルプや業界資料から、現時点で広く使われている推奨スペックをまとめます。OTAは管理画面の改修にあわせて推奨値を更新するため、必ず公式管理画面の最新情報も併せて確認してください。

OTA 推奨サイズ(px) 比率 容量目安 特徴・注意点
楽天トラベル 横2,000×縦1,125以上 16:9 〜10MB以下 国内ユーザー比率最大。JPG/JPEG/GIF対応
じゃらんnet 横1,200×縦900以上 4:3 5MB以内 国内団体・ファミリー層。客室の広さを伝える写真が重要
一休.com 横1,300×縦975以上 4:3 最大3MB 高単価・富裕層向け。横型推奨
Booking.com 横2,048×縦1,080以上 4:3 最大32MB インバウンド向け。推奨4,000×3,000の大判
Expedia 長辺2,880px以上(推奨2,880×1,440) 2:1 10MB以内 海外ユーザー向け。長辺ピクセル数が多いほど評価される
Agoda 横1,024×縦768以上 4:3 10MB以内 アジア圏インバウンド。推奨2,048×1,536
Yahoo!トラベル 横1,300×縦975以上 4:3 最大3MB TOP画像のみ16:9(1,300×685)/その他は4:3

※上記は2026年時点で広く使われている参考値です。各OTAは管理画面のアップデートに合わせて推奨値を更新するため、最終的には各社の管理画面ヘルプの最新情報を必ずご確認ください。なおJNTOの訪日外客数統計によれば、訪日外国人数の回復が顕著で、Booking.com・Expedia・Agodaなど海外OTA向けの高解像度版整備の優先度は年々高まっています。

「マスター画像」を1枚作って各OTAへ書き出す考え方

OTAごとに撮影し直すのは非現実的です。実務では「マスター画像」を一つ用意し、各OTA向けに書き出します。マスターは長辺3,500〜4,000pxの高解像度・横長3:2または4:3・RAWまたは高品質JPEGで保管。これを楽天用に16:9トリミング、じゃらん/一休/Yahoo/Booking/Agoda用に4:3トリミング、Expedia用に2:1トリミングして書き出します。OTAの仕組みを理解しておくと、書き出しの優先順位も判断しやすくなります。

マスター画像 = 長辺3,500〜4,000px / 横長3:2 または 4:3 / 高品質JPEG(または無圧縮)

このマスターから、楽天用には2,000×1,125(16:9)、じゃらん用には1,200×900(4:3)、一休・Yahoo!用には1,300×975(4:3)、Booking用には4,000×3,000(4:3)、Expedia用には2,880×1,440(2:1)、Agoda用には2,048×1,536(4:3)と書き出し分けます。マスターを高解像度で保管しておけば、将来OTAが仕様を変えても再撮影なしで対応できます。

図解:OTA別「画像の使われ方」の違い

【図解】OTAタイプ別の「写真の役割」

国内系
(楽天・じゃらん)
重視されるカット:料理・温泉・客室の畳/和の演出
サイズ傾向:楽天は16:9、じゃらんは4:3。横1,200〜2,000px以上
高単価系
(一休・Relux)
重視されるカット:世界観・空間の余白・自然光の質感
サイズ傾向:4:3、横1,300px以上、最大3MB制限が厳しい
海外系
(Booking・Expedia・Agoda)
重視されるカット:客室全景・水回り・周辺ロケーション
サイズ傾向:Bookingは4:3(推奨4,000×3,000)、Expediaは2:1(長辺2,880px以上)、Agodaは4:3(推奨2,048×1,536)

OTA別画像リサイズツール(ファイル添付対応)

画像ファイルを添付すると、各OTA用に最適サイズへ自動リサイズし、ボタン一つでダウンロードできます。トリミングは中央基準、書き出しはJPEG品質85%・sRGB。判定は「マスター画像を各OTA推奨比率にトリミング後、推奨最小解像度を満たすか」で行います。

📐 マスター画像を選択
手動入力で判定のみ ▼
画像を選択すると、自動で解像度・容量を読み取り、各OTAの判定とリサイズダウンロードが可能になります。
🎯 OTA別判定結果
💡 総合アドバイス
画像を選択するか、手動入力で判定結果が表示されます。
※ リサイズはお使いの端末のブラウザ上で処理されます(画像はサーバーには送信されません)。書き出しは JPEG 品質85%・中央クロップ・sRGB相当。元画像の解像度がOTA推奨最小に満たない場合、ダウンロードボタンは無効になります。

このツールは、ブラウザ上で画像を中央クロップ・JPEG 85%で書き出します。元画像が長辺3,500px以上のマスター画像なら、Bookingの推奨4,000×3,000やExpediaの長辺2,880pxを含むほぼ全OTAに対応できます。「解像度不足」の判定が出るOTAについては、次回撮影時に長辺3,500〜4,000pxで撮ってもらうことで解消できます。


ホテル・旅館で押さえるべき必須カット

カテゴリ別の「最低限揃えるべき写真」一覧

OTAの管理画面で登録できる写真枚数には上限がありますが、足りないカットがあるとCVRが落ちます。施設タイプ別に、最低限揃えるべき写真リストを整理します。

カテゴリ 必須カット 枚数目安
外観・アプローチ 建物全景・正面入口・夜景(夕景)・玄関アプローチ 3〜4枚
客室(タイプ別) 引き全景・ベッド周り・水回り・窓からの眺望・くつろぎ空間 5〜6枚×タイプ
館内共用部 ロビー・ラウンジ・廊下・エレベーターホール 3〜5枚
浴場・温泉(旅館) 大浴場・露天風呂・脱衣所・貸切風呂・サウナ 5〜8枚
料理 夕食全体・主菜単品・朝食全景・季節食材・食事処の雰囲気 6〜10枚
周辺・観光 最寄り観光地・季節風景・アクセス目印 3〜5枚
合計(旅館の場合) 客室タイプ3つの場合:約40〜50枚 40〜50枚

「メイン写真」を選ぶ基準

OTAの検索一覧で最初に表示されるメイン写真は、CTRを直接左右します。施設タイプ別に、メイン写真として選ぶべき被写体は決まっています。

メイン写真の選定基準(施設タイプ別)

都市型ビジネスホテル:客室の引き全景(清潔感・広さ・窓からの夜景)
シティホテル(中〜高単価):客室の引き全景+エントランス/ラウンジ
リゾートホテル:プール・ビーチ・テラスなど「滞在のハイライト」が分かる象徴写真
旅館(料理重視):夕食の主菜or器に盛られた象徴的な一皿
旅館(温泉重視):露天風呂と自然背景の組み合わせ(夕景・朝霧が映える)

予約を逃す「失敗写真」5パターン

支援先で見つかる「もったいない」写真には共通パターンがあります。設備や料理は申し分ないのに、撮り方と選び方でCVRを落としているケースを5つに分けて整理します。

失敗パターン①:暗い・色被りした客室写真

最も多いのが、照明だけで撮ったために黄色や緑に色被りした客室写真です。人間の目では気にならない色被りも、写真上では「不潔感」「古さ」として伝わります。窓のカーテンを全開にして自然光を最大限取り入れ、室内照明はすべて点灯するのが最低条件。可能ならホワイトバランスを手動調整し、レフ板で暗部を起こすと別物の仕上がりになります。

失敗パターン②:寄りすぎたベッド写真

「ベッドが綺麗だから」と寄りで撮ると、客室の広さが伝わりません。OTAユーザーが客室写真で確認したいのは「広さ」「眺望」「清潔感」の3点です。広角レンズ(35mm換算16〜24mm)で部屋の角から撮影し、ベッド・窓・テレビ・デスクが一画面に収まる構図が正解。寄りカットはサブ写真として併用します。

失敗パターン③:盛りすぎた料理写真

過剰なライティングや極端な彩度調整で、実物と乖離した料理写真は逆効果です。実物より美しすぎる写真は、口コミで「写真ほどではなかった」というネガティブ評価を生みます。料理写真は自然光(または高演色LED)で、彩度を上げすぎず、湯気・つや・季節感が伝わる構図が長期的にCVRを支えます。

失敗パターン④:縦長スマホ写真をそのまま掲載

OTAは横長前提のレイアウトのため、縦長スマホ写真は黒い余白付きで表示されたり、自動トリミングで重要な被写体が切れたりします。OTA用写真は必ず横長(16:9または3:2)で撮影・書き出しを徹底してください。SNS用の縦長写真とは別管理にすることが原則です。

失敗パターン⑤:人物が写り込んだ(または不在の)写真

スタッフや他のお客様が写り込んだ写真は論外ですが、逆に「無人の館内が広がる」だけの写真も、温度感が伝わらず競合に負けます。モデルを起用したライフスタイル写真(チェックイン・ラウンジでくつろぐ・料理を楽しむシーン)を数枚混ぜると、宿泊体験が想像しやすくなりCVRが上がります。SNS活用でも応用が利く資産になります。

失敗写真5パターンの共通点
いずれも「機材」より「撮り方の設計」の問題です。設備や料理そのものは魅力的なのに、撮影時の判断ミスでCVRを落としているケースが大半です。プロでなくても、上記5点を意識するだけで現状から1〜2段階は改善できます。


撮影〜公開のワークフロー(5ステップ)

撮影前から差し替え後まで、抜けやすい工程を時系列で整理

写真の質を支える最も大事な工程は「撮影前の設計」と「撮影後のレタッチ」の2つです。当日のカメラマンに丸投げするのではなく、施設側が以下のワークフローで設計を持つことが、撮り直しコストを発生させない最大のコツです。

STEP 工程 押さえる内容
STEP1 撮影設計(撮影2週間前) 撮影カットリスト作成・主要客室の入念清掃・装花や小物の手配
STEP2 撮影当日 自然光のゴールデンアワー(朝7〜10時/夕方16〜18時)優先・客室清掃完了直後
STEP3 レタッチ(撮影後1週間以内) 色味調整・歪み補正・余分な要素の除去・マスター画像を高解像度で保管
STEP4 OTA別書き出し 楽天・じゃらん・一休・Booking等の推奨サイズへ個別書き出し
STEP5 公開・差し替え後の検証 差し替え後4〜8週でCTR・CVR変化を計測。低かった写真はメイン写真を再選定

このサイクルを年1回(または季節ごと)回せる体制を作ることが、長期的な集客資産を育てる土台です。経営の数値管理の話はホテルマーケティング戦略側のフレームと連動させると効果が出やすくなります。


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内製の限界とプロ撮影との差

内製写真でぶつかる「3つの壁」

スマートフォンと簡易レフ板でもある程度の写真は撮れます。しかし、競合と差をつけるレベルに到達するには、いくつかの構造的な限界があります。

⚠️ 内製対応の限界——「担当者の撮影」が招く3つの壁

支配人やスタッフが手持ちカメラで撮る写真は、①広角レンズが弱く客室の広さが伝わらない、②夜景や逆光シーンでハイライト・シャドウが破綻する、③レタッチ知識がないため色被り・歪みが残る——という3つの壁があります。設備や料理の魅力は実物以上に伝わらず、撮り直しの度に客室稼働の機会損失も発生します。

プロカメラマンが持つ「3つの武器」

🔍 プロとの差——専門カメラマンが持つ「3つの武器」

建築・宿泊専門のカメラマンは、①高品位広角レンズ+ティルトシフトレンズ(垂直線の歪みを補正し、室内を実物より広く・自然に見せる)、②ストロボ+自然光のミックスライティング(昼夜どちらでも色被りなく仕上げる)、③RAW現像と精密レタッチ(壁の汚れ・コードなど予約判断を阻害する要素を除去)——を組み合わせて撮影します。担当者がスマホで撮る間に、プロは「3年使える資産」を作っています。この差が、半年後・1年後の予約数の差として表れます。

費用感とROIの目安

プロ撮影の費用は、撮影規模・カット数・カメラマンの稼働日数で変動します。一般的な目安として、客室3タイプ+館内+料理を1日でフル撮影する場合で15〜30万円、ハイエンド旅館で2日構成・モデル起用ありなら50〜80万円が相場です。OTAからの月間予約が30件あり、写真差し替えでCVRが20%上がれば月間+6件の予約増。客単価3万円なら月+18万円、年+216万円の売上増になります。投資対効果としては短期回収が見込める領域です。

写真改善優先度診断ツール

10問の質問に「はい/いいえ」で答えると、自施設の写真戦略でまず手をつけるべき優先順位を自動で判定します。回答すると次の質問へ自動でスクロールします。

🔍 写真改善優先度診断ツール
10問にはい/いいえで答えると、自施設の写真改善優先度を判定します。
Q1.直近2年以内に、客室・館内をプロカメラマンに撮影してもらっていない
Q2.OTAごとに画像を最適サイズに書き分けていない(全社同じ画像を流用)
Q3.OTAのメイン写真を1年以上、同じものから変えていない
Q4.客室タイプごとに、引き全景/ベッド/水回り/眺望の4カットが揃っていない
Q5.料理写真が「単品ばかり」または「全体ばかり」で、構成が偏っている
Q6.Booking.comやExpediaなど海外OTAでの掲載写真が、解像度不足で表示が荒い
Q7.写真の差し替え後、CTR・CVRの変化を計測する仕組みがない
Q8.スマートフォン縦長写真をそのままOTAに登録していることがある
Q9.客室をリニューアル・改装したのにOTA写真がリニューアル前のままである
Q10.季節(春夏秋冬)ごとに写真を入れ替える運用ができていない
回答済み:0 / 10 問 0%
全10問に答えると診断結果が表示されます

公開後のA/Bテストと差し替えサイクル

「撮ったら終わり」ではない——差し替えの運用設計

写真は撮影して掲載した瞬間がスタートです。実際にCTRやCVRが上がるかは差し替え後にしか分かりません。半年〜1年経つと写真も「見飽きられ」、CTRがじわじわ低下します。これを防ぐには定期的な差し替えとA/Bテストを運用に組み込みます。

▲ 高需要期の写真運用(攻め)

繁忙期前にメイン写真を季節感のあるものへ差し替え(GW前・夏休み前・紅葉前・年末年始前)
OTA別にメイン写真候補A/Bを順番に試し、CTRが高い方を本採用
料理写真は旬の食材に合わせて月次更新(梅・桜・夏野菜・松茸・蟹など)

▼ 通年運用(守り)

客室・館内の経年劣化が映る写真は早めに撮り直し
口コミで「写真と違った」の評価が出たら最優先で差し替え
年1回はカット全体を見直し、撮り直しが必要な領域を洗い出す

計測すべき指標

指標 意味 改善後の目標
表示回数 OTA検索結果に何回出ているか 維持〜+10%
CTR(クリック率) 検索一覧から詳細ページへ進む割合 +30〜80%
CVR(予約率) 詳細ページ閲覧から予約に至る割合 +15〜30%
ADR 客室平均単価 +5〜10%

計測のフレームは直販強化の取り組みとセットで設計すると、OTAと自社サイト両面でのCVR差を可視化でき、写真投資の優先順位が決めやすくなります。


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よくある質問(FAQ)

ホテル・旅館の画像戦略でよくある疑問

OTAごとに画像を撮影し直す必要はありますか?
A. 撮影し直す必要はありません。長辺3,500〜4,000pxのマスター画像を一つ用意し、各OTAの推奨サイズと比率に合わせて書き出すのが基本です。特にBooking.comは推奨4,000×3,000(4:3)と大判要求のため、マスターは長辺4,000px近い解像度が望ましいです。マスターを高解像度で保管しておけば、将来OTAが仕様を変更しても再撮影なしで対応できます。
スマートフォンで撮影した写真をOTAに掲載しても問題ありませんか?
A. 最新のスマートフォンは画素数・色再現が向上しており、館内の一部や料理写真などスナップ用途であれば実用レベルです。ただし客室の引き全景や夜景・浴場など「広角・ライティングの難易度が高いカット」は、プロカメラマンとの差が明確に出ます。メイン写真と客室引き全景はプロ、運用写真はスマホ——という分担が現実的です。
写真撮影の費用相場はいくらですか?
A. 撮影規模・カット数・カメラマンの稼働日数により変動します。客室3タイプ+館内+料理を1日で撮影する標準的なケースで15〜30万円、ハイエンド旅館で2日構成・モデル起用ありなら50〜80万円が相場です。レタッチ費用は別途3〜10万円。OTAからの予約数とCVR改善幅で投資回収期間が決まるため、月予約30件以上の施設は短期回収が見込めます。
写真の差し替えはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A. メイン写真は四半期に一度、季節写真は3〜4ヶ月ごとに入れ替えるのが理想です。料理写真は旬の食材に合わせて月次更新が効果的です。客室・館内のベース写真は2〜3年ごとに撮り直しを検討してください。リニューアル・改装した場合は、改装直後の差し替えが最優先です。
どのOTAの画像基準が最も厳しいですか?
A. 画質基準では一休.com、解像度ではBooking.comとExpediaが特に厳しい傾向にあります。Booking.comの推奨は4,000×3,000(4:3)、Expediaは長辺2,880px以上が前提です。一休は富裕層向けプラットフォームのため、色再現・構図・空間の余白すべてに高水準が求められます。マスター画像は「Booking推奨の4,000×3,000基準」で作っておけば、全OTAに展開できます。
メイン写真は客室と料理、どちらにすべきですか?
A. 施設タイプにより異なります。都市型ビジネスホテルは客室の引き全景、リゾートホテルはプール・テラスなどの象徴的な空間、旅館(料理重視)は夕食の主菜、旅館(温泉重視)は露天風呂と自然背景が定石です。迷う場合は、自施設の「予約理由のトップ」が何かを口コミから抽出すると判断できます。OCC(稼働率)の高い客室タイプの引き全景も有力候補です。
画像の容量はどこまで圧縮していいですか?
A. JPEG品質85%(PhotoshopやLightroomの数値)が画質と容量のバランスの目安です。これより下げると陰影が破綻し始めます。一休・Yahoo!トラベルのように容量上限が3MBと厳しいOTAでは、長辺1,300〜1,600pxで品質85%程度に書き出すと収まります。Booking.comのように上限32MBの場合は無理に圧縮せず、長辺2,400〜3,000px・品質90%以上で高画質を保つほうが評価されます。
写真とSNS用画像は別管理にすべきですか?
A. 別管理が原則です。OTAは横長(16:9または3:2)が前提、SNSはInstagramの正方形・縦長や、TikTokの縦長動画など全く異なる比率です。撮影段階で横長メインカット+SNS用の縦長カットを同時に撮影しておけば、運用負荷を最小化できます。マスター画像から両方を書き出す運用設計が、長期的には最も効率的です。
改装・リニューアル後、写真はいつ差し替えればいいですか?
A. 改装完了から1ヶ月以内が理想です。改装に投資した費用を回収するには、その魅力をOTA上で速やかに伝える必要があります。改装期間中にプロカメラマンの撮影スケジュールを押さえ、完了直後に撮影→2週間以内にレタッチ→3週間以内にOTA差し替え、という流れを設計してください。改装後3ヶ月以上、旧写真のままにしておくと投資効果が大きく目減りします。
海外OTA向けに「日本らしさ」をどう表現すべきですか?
A. インバウンドが期待するのは「日本らしさを誇張しすぎないリアルな日本」です。畳・障子・床の間といった和の要素は素直に見せつつ、過剰な演出(不自然な装花やコスプレ的演出)は避けます。露天風呂・庭園・季節の食材・職人技が伝わるカットは特に評価されます。Booking.com・Agoda・Expediaなど海外OTAのレビュー欄に出てくる「実際に評価された光景」を撮影設計に組み込むと効果的です。

まとめ:写真は最も投資対効果の高い「無形資産」

客室を改装するより、価格を下げるより、写真を変えるほうが速く・安く・確実にOTAの予約数を引き上げられます。建物の改修には数千万円かかりますが、プロ撮影なら数十万円。それで月間予約数が15〜30%増えるなら、設備投資より圧倒的に投資対効果の高い領域です。

写真戦略の柱は4つです。マスター画像を高解像度で1セット用意すること、OTAごとに最適サイズで書き出すこと、四半期ごとの差し替えサイクルを運用に組み込むこと、そして撮影〜差し替え後のCTR・CVR変化を必ず計測すること——この4つを回せる体制があれば、写真は「3年使える集客資産」になります。

まずは本記事のサイズ判定ツールで自施設の手持ち画像をチェックし、改善優先度診断ツールで「最初に手をつけるべき領域」を特定するところから始めてみてください。

リロホテルソリューションズの支援実績

温泉旅館(38室) シティホテル(68室)
OTA予約数 +28%

・プロ撮影で客室・温泉・料理を全面再撮影
・OTA別のメイン写真をA/Bテストで最適化
・季節写真の差し替えサイクルを四半期運用化
海外OTA予約 +45%

・Booking・Expedia向けに長辺2,880px版を別途用意
・モデル起用のライフスタイル写真を導入
・改装直後の写真差し替えで単価も+8%引き上げ

写真戦略の見直しは、設備投資ゼロでCTR・CVRを動かせる数少ない領域です。プロ撮影+OTA別最適化+運用設計の3点セットで取り組むと、3〜6ヶ月で予約数+15〜30%、ADRも+5〜10%の改善が見込めます。

株式会社リロホテルソリューションズでは、写真戦略の設計から撮影発注・OTA別書き出し運用・効果測定までを一貫して支援しています。「どこから手をつければいいかわからない」「プロカメラマンに依頼する基準が知りたい」といった方は、お気軽にご相談ください。

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【監修者情報】
全国50施設以上のホテル・旅館を運営するグループ企業のノウハウを活かし、宿泊施設の売上向上とGOP最大化を支援するコンサルティング会社。
価格戦略、OTA運用、人件費最適化、業務効率化まで踏み込み、利益の残るホテル経営を実現します。

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